10月7日事件とは何だったのか

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パレスチナの国旗

※ イメージ図(©photoAC)

イスラエルは、2023年10月7日のハマス等によるイスラエルへの攻撃を口実として、パレスチナのガザ地区に対してジェノサイドを行っています。西側のメディアは、それまでのイスラエルによるパレスチナへの植民地支配、入植者による暴行・殺人・略奪行為の横行や、ガザの完全封鎖による経済と生活の破壊については、ほとんど関心を示しませんでした。

ところが、ハマスによる攻撃が行われると、イスラエルによる人権侵害には沈黙を守ってきた西側のメディアは、突然、人権意識に目覚めてハマスの攻撃を非人道的として批判し始めました。

西側メディアが、イスラエルの主張と怪しげな SNS の投稿をそのまま報道したため、かなりの誤解が広まったことは否めません。その後、実際のハマス等による攻撃は、当初、報道されたものとは異なるものであったことが分かってきています(※)

※ 当初、イスラエルはハマスによる残虐行為があったと主張していたが、それが誤りであったことは後にイスラエルも認めている。また、音楽祭における民間人の死者はイスラエル軍によるものも多いとの見方も出ている。

本稿では、10月7日の攻撃について、その後の最新の情報も利用しながら、その実態について、概説しています。

私たちが目指すべきは、パレスチナ人とユダヤ人がともに平和に生きられる社会です。パレスチナ人とユダヤ人の友好が実現し、ともに若者が未来に夢を持てる社会の実現なのです。しかし、その実現のためには、まず、何が起きたのかを正しく理解する必要があります。




1 10月7日の本質とは

執筆日時:

最終改訂:

(1)民間人を主要な攻撃対象としていたものではない

ガザは完全に封鎖され、自律の機会を奪われて、緩慢な死を強要されている状況であった。一部の「識者」がイスラエルはガザから撤退しているのであるから、占領下とは言えないとしている。しかし、国連の「パレスチナおよび他の占領下のアラブ領域における人権状況」が「イスラエル(占領権力)に対し、ガザ地区の封鎖に等しいものを含む、長期の封鎖および経済的制限と移動の制限を課すことを止めること」を求めていることからも分かるように、国際法上はガザはイスラエルの占領下にあるのだ。

ハマスは、占領下という困難な状況下にあっても反撃の機会をねらっていた。そして、2023 年 10 月7日にイスラエルの軍事施設に対する越境攻撃を行ったのである。軍事施設を攻撃するとともに、イスラエルによって逮捕拘禁されている市民との交換に使うために、軍人を人質にとることも目標の一つとなっていた。

※ 攻撃対象の一つに音楽祭が含まれており、民間人が殺害されたことが大きく報道されたため、誤解が広まっているが、あくまでも主要な攻撃目標は軍事施設である。

そして、先述したように占領者の軍事施設に対する武力行使は国際法上も認められた正当な権利の行使である。

10月7日はイスラエルの安息日であり、音楽祭は前日までの予定だったが、前日になって突然、1日延長されたためにハマスの攻撃に巻き込まれることとなったのである。音楽祭が開かれていることは、ハマスの戦闘員は知らなかったのだ。

当初、イスラエルの側からハマスによる「残虐行為」が大きく報道されたが、必ずしもそうではないとする情報も多い(※)

※ 詳細は岡真理「ガザとは何か」(大和書房 2023年)を参照して欲しい。

COURRiER Japon の記事(※)にもこのとき一時的にハマスの人質になった女性の証言が記されているが、ハマスは暴力をふるうことはなかったと明言している。

※ COURRiER Japon 2023年10月11日「ハマスに監禁された女性が「クッキーとコーヒー」をふるまって生き延びた」。なお、この記事にあるハマスに一時的に監禁されていた女性は、イスラエル軍の反撃が始まるとイスラエル軍に連絡を取り、自らを捕らえていたハマスの戦闘員を皆殺しにして助かっている。

一方、イスラエル側がイスラエルの民間人を殺害したケースも報道されている。イスラエルの報道紙ハアレツの記事(※)は、音楽祭から逃れたオフェク・アトゥン氏が、ハマスと誤認されてキブツの私兵に射殺されていたと報じた。

※ HAARETZ 2023年2月22日「Israeli Nova Partygoer Was Misidentified as Hamas Terrorist on October 7 and Killed by Israeli Forces

さらに、ハアレツの11月18日の記事も、事件から逃走した人々の死傷者の大部分がイスラエル軍によるものではないかと示唆し、さらにネタニヤフがそのことをイスラエル国民に隠していたと報じている。

また、放送大学名誉教授の高橋も、10月7日の事件での死者のかなりの部分がイスラエル軍によるものではないかと指摘している。

事件直後から、建物や車の残骸から判断すると、その凄まじさに違和感を覚える専門家は多かった。ハマスが持つ武器は、カラシニコフ銃や手榴弾など旧式で小型なものがほとんどである。にもかかわらず家屋ごと吹き飛ばされていたりする。

一部のイスラエルの報道では、イスラエル軍のヘリコプターが、ハマスから逃げ惑うイスラエル市民を一斉に射殺した。政府や軍は人数を発表していないが、どうも数百人単位で殺害された可能性がある。

※ 高橋和夫「なぜガザは戦場になるのか」(ワニブックス 2024年)

高橋は、その理由として、投入されたイスラエル軍の兵士が十分な訓練を受けていなかったことを挙げている。


(2)ハマスの攻撃には背景がある

日本のマスコミは、それまでのイスラエルによるガザや西岸での人権侵害について、ほとんど報道してこなかった。そのため、平和に暮らしていたイスラエルの市民が、突然、武装勢力によって攻撃されたかのような印象を持った方も多いと思う。

これについて、10月24日の国連安全保障理事会で、アントニオ・グテーレス国連事務総長が、ハマスの攻撃は56年間にわたる占領という背景があると説明したことを想起するべきであろう(※)

※ イラン・パペ「なぜイスラエルは対ガザ戦争において文脈と歴史を抹消したがるのか」(現代思想 2024年2月号)に示されているように、イスラエルはこの発言を「ハマスによる虐殺を肯定している」と批判した。このようなイスラエルの主張は、それまでイスラエルがパレスチナに対して、はるかに非人道的なことをしてきたことを免罪しようとするものであろう。

しかし、TBS の報道特集でマハ・フセイニ氏や重信メイ氏が述べておられるように、それまでのイスラエルによるガザの完全封鎖という状況の中で、起きた事件だということは知っておくべきである。

しかも、ハマスによる「残虐行為」なるものをマスコミがそのまま伝えたために、ハマスに対する批判的な意見や、どっちもどっちという意見の方もおられるだろう。しかし、イスラエルの側の主張だけからものごとを判断するのは公平な立場ではないだろう。

ガザで何が起きていたか、また何が起きているかについて、関心をお持ちの方は、ぜひ次の動画もご覧になって頂きたい。

※ 国境なき医師団「【イベント報告】一人一人が声を上げて:「ガザ地区で目撃した現実──今、私たちに何ができるのか」

※ 国際人権 NGO ヒューマンライツナウ「【イベント】21世紀の《ジェノサイド》に抗して 〜ガザを知る緊急報告会〜

※ デモクラシータイムス「ジェノサイドは10月7日始まったのではない 岡真理さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人96人目

握りこぶし

※ イメージ図(©photoAC)

公平のためには、双方の意見を聴く必要がある。そして、残念ながら西側のメディアは、イスラエルの主張を過度に報じる傾向があるようだ。イスラエルはけっして一方的に攻撃されたわけではない(※)のである。

※ HUFFPOST 2023年10月10日「イスラエルは「一方的に攻撃された」わけではない。米ユダヤ人団体がパレスチナ人抑圧への「見て見ぬふり」を批判」など


2 2023年10月7日のパレスチナの攻撃をどのように理解するべきか

(1)ハマスの10月7日の攻撃に関する情報にはフェイクも多い

また、ここに示した Lord Bebo のポストには、「イスラエルから『ハマスの残虐行為』に関する10月7日のプロパガンダ映画を鑑賞するよう招待された英国人ジャーナリストのオーウェン・ジョーンズは、この映画には強姦、拷問、首切り、子供の殺害の証拠は一切示されていないと述べた」と指摘している。

確かに、10月7日の攻撃に関する報道を注意深く読めばわかるが、ほとんどは SNS にアップされた写真を根拠にしていたり、イスラエルの公式発表をそのまま根拠として報じているのである。いずれにせよ、ネットで報じられた女性が強姦されたとか、子供が焼き殺されたなどという記事が SNS に多数、アップされていたが、まともな報道機関はこのようなものは相手にしていない。

その典型例が、イスラエル高官がハマスに拘束されたと称する動画、そしてハマス戦闘員がパラグライダーでイスラエルに侵入する様子という動画だ。実際には、前者はアゼルバイジャンの治安部隊が男性らを拘束している動画、後者はエジプトで撮影されたものだった。

さらに、アルジャジーラの10月7日の検証ドキュメンタリーのごく一部が、X に紹介されている。イスラエルが、事件が起きたときに世界中に発信し、西側のメディアがそのまま報じた内容がいかにデタラメなものだったかがここに示されている。

西側メディアはこのような報道については、知らぬ顔をしている。彼らはイスラエルのプロパガンダを真実だとして報道し、イスラエルによるジェノサイドを西側の多くの政府が承認するように仕向けたのだ。彼ら西側のメディアもまた、イスラエルのジェノサイドに手を貸したと言えよう。

それにしても、文明国の「人権主義者」たちは、イスラエルがガザを完全に封鎖してパレスチナの人々の生活と経済を破壊しているときには見て見ぬふりをしておきながら、それにパレスチナ人が抵抗するととたんに人権意識に目覚めるようだ。彼らの人権意識は随分とご都合主義にできているらしい。


(2)イスラエルは攻撃を知っていて、あえて放置したのか

このハマスの攻撃に関して、イスラエルの報道紙ハアレツの2023年12月5日の記事「Despite Israeli Intelligence Warnings About a Hamas Attack, the Army Didn’t Evacuate the Nova Festival」は次のように報じている。すなわち、イスラエルは、ハマスによる10月7日の攻撃を知っていて、あえて見逃した可能性があるのだ。

【2023年12月5日ハアレツ記事】

  • Top defense officials held urgent consultations the night before October 7 about a possible Hamas attack. But no one in the IDF notified the the Nova festival organizers or the party-goers, hundreds of whom were mown down – and for nine hours, no one came to save them
  • The first phone meeting took place close to midnight and included senior figures from the Shin Bet security service’s southern district and Military Intelligence; Gen. Oded Basyuk, head of the IDF’s operations branch, Maj. Gen. Yaron Finkleman, the head of the Southern Command and other senior officers. Chief of Staff Herzl Halevi was made aware of the warnings and the urgent consultations.
  • “The military understands that the Re’im festival will be at the center of the inquiry commissions that will be established at the end of the war,” an IDF source said this week, adding: “This massacre should have been prevented.”
※ ハアレツ2023年12月5日「Despite Israeli Intelligence Warnings About a Hamas Attack, the Army Didn’t Evacuate the Nova Festival」(引用者において、記事から一部を抽出して箇条書きとした。)

また、ハアレツの12月13日記事(※)も、ハマスに誘拐されないために、市民をイスラエル軍が殺害したのではないかと疑問を呈している。詳細は記事を読んでほしい。

※ haaretz 2023年12月13日記事「If Israel Used a Controversial Procedure Against Its Citizens, We Need to Talk About It Now

mondoweiss も10月22日の記事(※)で「10月7日に起こったことの詳細の多くは、死亡した1,400人(イスラエル政府は後に死者数を 1,200 人と訂正:引用者)のイスラエル人がどのように殺害されたかを含め、謎に包まれたままである。イスラエル軍が民間人や軍人の死に責任があることを示す報告が増えている」としている。

※ mondoweiss 2023年10月22日記事「A growing number of reports indicate Israeli forces responsible for Israeli civilian and military deaths following October 7 attack

すなわち、あえて攻撃をさせて、それを理由に国際世論を味方につけてガザのパレスチナ人の「除去」を狙ったのではないかという推論が成り立つのである。10月7日以降、イスラエルがハマスへの攻撃ではなく、パレスチナの市民のジェノサイドを優先させていることも、そのことを肯定する材料となるだろう。イスラエルはハマスを相手に戦っているのではなく、パレスチナ人を虐殺しているのである。


(3)イスラエル軍は意図的に味方を殺した(ハンニバル指令)

さらに10月7日にハマス等の越境軍を攻撃したイスラエル国防軍の司令官バー・ゾンシャインは、捕虜ににしないために味方を殺害したことを認めている。これは、イスラエルのガザ攻撃を賛美するチャンネル13の放送だ。

イスラエル軍は、捕虜にされることを防止するために友軍の兵士を殺した兵士を称賛しているのである。

【バー・ゾンシャイン氏の発言】

And then we identify two pick-trucks on the move.

そして、我々は移動している2台のピックトラックを確認した。

Toyotas.

トヨタ車・・・

Toyotas.There is a number of people on them A lot, who are standing inside the cabin. And a pile of people.

トヨタ車だ。キャビンには立っている連中が大勢いた。それに、人が山のように詰まれていた。

A pile of people in the back? Dead bodies?

後部荷台にも人がたくさんいたということ? 死体ですか?

I don't know.

分からない。

Or living people, we don't know

生きている人間なのかもしれない。我々には分からない。

Right.And I decide to attack these vehicles.

そうだ。そして私はその車両を攻撃することにした。

So you suspect that this is a kidnapping?

つまり、誘拐だと疑ったのにですか?

Yes.

そうだ。

You get the order from him to shoot?

彼から撃てという命令を受けたのですね?

Yes. And we shoot.

そうだ。そして、我々は撃った。

We shoot at the first car. And we shoot at the second car. The first car, I think, we hit There was a flash. The target is already very far away, about 2,000 meters. And the second car, I think, we missed.

1台目の車を撃った。それから2台目の車を撃ったんだ。1台めの車は、命中したと思う。閃光があったからだ。目標ターゲットはすでに、約2,000メートルのかなり遠いところにあった。そして、2台目は逃したと思う。

Did you manege to hit the cars?

なんとか車に当てることはできたのですね?

We couldn't confirm any hit. It was a very short. Really we saw the cars only for a milisecond. There's no way to tell.

確認はできなかった。時間が短すぎた。実際にその車を見たのは一瞬だった。何とも言えない。

And why do you decide to attack the pick-up trucks?

それで、なぜピックアップトラックを攻撃することにしたのですか?

Because my gut feeling told me that they (soldiers from another tank) could be on them.

なぜなら、彼ら(他の戦車の兵士)がそれに乗っている可能性があると、私の直感で感じたからだ。

So you might be killing them with that action. They are your soldiers.

つまり、その行動で彼らを殺した可能性があるということですね。彼らはあなたの兵士です。

Right. But I decide that this is the right decision. That it's better to stop the kidnaping and that they won't be taken.

そうだ。しかし、私はそれが正しい決断だと判断した。 誘拐は阻止した方が良い、連れ去られないようにだ。

And in hindsight, do you think you did the right thing?

そして、今振り返ってみても、自分のしたことは正しかったと思いますか?

IN hindsight, I feel like I did the right thing.

今考えても、私は正しいことをしたと感じている。

It was a decision of that moment. And I don't know. It's not good to think about what I could have done differently. What if I sank into it in the past, and it didn't do me any good.I know that at that moment I did the best I could. Yes.

それはその時点での決断だ。そして、私にも分からない。別のやり方で何かをできたのではないかと考えるのは良いことではない。もし私が過去のことにとらわれたとしても、それは私にとって良いことではないだろう。私は、その時点でできる限りの最善を尽くしたのだ。そうなのだ。

Is this the order? Or is it in your head? What is called the Hannibal Order

それは命令ですか? それとも自らの判断ですか? ハンニバル指令と呼ばれているものは、どのようなものでしょうか?

The order itself. There are few gradual things you have to do. You need to fire at blockage points control points. And in case of a positive identification, you have to execute the order.

その指令自体に、行うべきいくつかの段階がある。ブロックポイントとコントロールポイントで発砲する必要がある。そして、間違いないと確認したら指令を実行しなければならない。

Does it weigh on you today?

今日、心の重荷になっていますか。

Today I know that. That we didn't hurt them. Because of certain things. That I'd rather keep to myself for now. But. It doesn't weigh on me because. That image. Of people being taken. But those murderers. That are holding them captive. And they're being tortured.It's a much harder thought, as far as I'm concerned.

今日では、私は知っている。我々が彼らを傷つけなかったことをだ。ある事によってだ。今の時点では、それは私の心の中にしまっておきたいと思う。しかし。それは私にとって重荷ではない。そのイメージ。連行される人々のこと。しかし、あの殺人者たち。 奴らは彼らを捕らえている。 そして、彼らは拷問を受けている。私に言わせれば、それははるかに過酷な考えだ。

The danger has not passed. On the contrary. The team has no time to think about their close friends. And about what will happen next.

危険は去っていない。その一方で。部隊に親しい友人のことを考える時間はない。そして、これから起きることもだ。


(4)ハマスの戦いをイスラエルの識者からみると

最後に、ABC のニュース番組におけるアミ・アヤロン氏の発言を紹介しておこう。アミ・アヤロン氏は、シン・ベト(イスラエル情報機関)の長官を経験したことのある人物である。

イスラエルの元政府の情報機関のトップにさえ、パレスチナ人によるイスラエルの攻撃は、やむにやまれぬものだと感じられるのである。これが、10月7日に起きたことの意味なのだ

【アミ・アヤロン氏の発言】

Could you describe what is the reality for Palestinians here?

ここでのパレスチナ人の現状を説明していただけますか?

A life of people who dream about freedom and don't see it. Whether we like it or not,we control the life of millions.

自由を夢見ながらもそれが見えない人々の人生です。私たちが好むと好まざるにかかわらず、私たちは何百万もの人々の人生を操作しているのです。

If you were a Palestinian living in the West Bank or Gaza,what would your view be of Israel?

もしあなたがヨルダン川西岸やガザに住んでいるパレスチナ人だとしたら、イスラエルについてどのように思うでしょうか?

I would fight against Israel in order to achieve my liberty.

私は、自由を獲得するためにイスラエルと戦うでしょうね。

How would you fight? How dirty?

どのような戦い方をするのでしょうか? どこまでのことをしますか?

I will do everything in order to achieve my liberty. And that's it. You cannot deter a person or a group of people if they believe that they have nothing to lose. We Israelis,we shall have security only when they will have hope.

私は、自由を達成するためにあらゆることをします。それだけです。失うものは何もないと信じている人やそれらの人々の集団を、思いとどませることはできません。私たちイスラエル人は、彼らが希望を持つことで、初めて安全を得ることができるのです。

※ 「John Lyons interview with Ami Ayalon on ABC News

3 ハマスは人質を人道的に扱った

最後に、ハマスが人質に対してどのように接したかについて説明しておこう。このポストは、ハマスの人質だったイスラエル人が解放されるときの様子である。

人質は、ハマスが親切だったと述べ、感謝の気持ちを表している。ハマスは人質を人道的に扱っていたのである。

これに対して、イスラエルはパレスチナの市民や子供を拷問しているのである。テロリストと呼ぶべきはどちらなのであろうか。


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