衛生管理者試験の学習方法 1




トップ
衛生管理者試験

衛生管理者試験に短期合格するための効率的な学習方法を示しています。

衛生管理者試験の受験者は仕事を抱えていることが普通ですし、職場に資格者がいなければ短期で合格しなければならない場合もあります。

もちろん衛生管理者の職務を適切に行うための知識を得ることも重要ですが、残念ながら試験の合格のための知識とは必ずしも一致しないのが実情です。

職場の労働衛生のために必要な知識を身に付けることとは別に、本稿では短期合格のためのノウハウを解説しています。

柳川に著作権があることにご留意ください。



衛生管理者試験に短期合格するために

執筆日時:

1 衛生管理者試験問題の過去問とは

(1)衛生管理者試験の実施主体

衛生管理者は、常時50人以上の労働者を雇用する事業場では、必ず選任しなければならない。そして、衛生管理者になるためには、通常は、衛生管理者の免許試験に合格する必要がある(※)

※ 免許試験の合格者以外で衛生管理者になれるものについては、本サイトの「衛生管理者となる資格・要件」を参照されたい。

そして、その試験は(公社)安全衛生技術試験協会(略称:試験協会)で実施している。同協会は労働安全衛生に係る免許試験などの実務を行っている組織である。

具体的には、試験協会の全国7か所にある各センターが、毎月1回から数回実施しており、各都道府県への出張試験も行っている。ただし、2020年度前半は、新型コロナウイルスへの対応のため、出張試験は中止されている。

(2)過去問は定期的に公開される

試験を受けても他の国家試験と異なり試験問題は持ち帰れないが、毎年、4月と10月に試験協会が試験問題を公表している。当サイトでも、試験協会が公表した過去問を正答と詳細な解説と共に掲示している。

ただし、その公表の前の半年間は公表した試験問題をそのまま用いているというわけではなく、いくつかの種類の問題を繰り返して使用しており、公表するのはそのうちの一種類ということのようだ。

また、さすがにいったん公表した問題は、その後もそのまま使用するということはないと思う。

2 短期合格の早道は過去問の利用しかない

(1)衛生管理者試験過去問の分析方法

しかし、試験協会が公表している試験日程を見ても分かるように、衛生管理者試験は、きわめて数多く実施されている。試験協会としても、そのたびに全く新しい問題を作成することは困難だろう。また、衛生管理者に必要な知識は不変であり、その知識を問うのであるから、どうしても問題も毎回似たようなものになってしまうと思われるのである。

当サイトでは、過去問を公表時期ごとに整理するとともに、問題の内容ごとにも整理している。例えば、公表時期ごとに2020年4月に公表された第1種試験問題のページなどの他、試験問題の内容ごとに第1種:衛生法令(有害業務)のページなどを設けているのである。

このようにすることで、ある公表時期の問題を通して解いてみることができる他、後に述べるように過去問の分析がしやすくなっている。

(2)過去問は似通っている

さて、問題の種類ごとに一覧にしてみると分かることだが、試験問題のパターンはそれほど多いわけではない。例えば第1種:衛生法令(有害業務以外)のページを見てみると、問題のパターンはほぼ十数種類程度に限られているのである。第1種の「衛生法令(有害業務以外)」では、この中から7問が出題されるわけである。もちろん、このパターンから外れる問題もあるが、衛生管理者試験は、6割正答できれば合格できるのであるから、そのような問題は気にする必要はない。

そして、各種類の問題を詳細に調べると、毎回、かなり似たような問題が出ているのである。

次に、各種類の問題で具体的にみてみよう。





プライバシーポリシー 利用規約