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問36 消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
(2)唾液の成分は、ほとんどが水であるが、デンプンをより小さい糖に分解する消化酵素を含む。
(3)ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
(4)胆汁は、酸性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
(5)小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。
※ イメージ図(©photoAC)
このページは、試験協会が2026年4月に公表した第1種衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。
他の問題の解説をご覧になる場合は、下表の左欄、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。
柳川に著作権があることにご留意ください。
| 2026年04月公表問題 | 問36 | 難易度 | 栄養素の消化・分解は産業保健との関係性は低いが、過去問の学習で正答できる問題が出される。 |
|---|---|---|---|
| 消化器系 | 2 |
問36 消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
(2)唾液の成分は、ほとんどが水であるが、デンプンをより小さい糖に分解する消化酵素を含む。
(3)ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
(4)胆汁は、酸性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
(5)小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。
正答(4)
【解説】
消化器系に関する設問は過去の公表問題中に数多く含まれるが、それらの肢の多くは過去問で出題されたことがある。本年度の問題では(2)が初出の問題である。
(1)正しい。無機塩とは無機化合物である塩類のことだが、無機塩やビタミン類が酵素によって分解されることはない。
三大栄養素は分解して吸収されて、体内で再利用される。これは、他人が建てた住宅を壊して、その材料を用いて自分の住宅の建築に用いるようなものである。レンガや木材などの素材にまで、バラバラに分解した方が再利用しやすいのである。
これに対して、無機塩やビタミン類は、体内でそのままの形で使えるので分解する必要がないのである。
(2)正しい。唾液の成分は、ほとんどが水であるが、糖質を分解する酵素であるアミラーゼが含まれている。唾液に含まれるアミラーゼにより食物中のデンプン(多糖類)の一部が デキストリンや麦芽糖などの少糖類に分解される。
(3)正しい。ペプシノーゲンは胃の粘膜から分泌され、胃液中の塩酸によって活性ペプシンとなる。この活性ペプシンがタンパク質に作用して、プロテオース、ペプトンまで分解する。
(4)誤り。胆汁は酸性ではなくアルカリ性である。なお、胆汁に消化酵素は含まれていないことは正しい。また、胆汁には胆汁酸が含まれ、これは脂肪を乳化して細粒化することによって消化吸収を助けている。
(5)正しい。分解された栄養素は、小腸の表面から吸収されるため、表面には分解された栄養素が吸収しやすいように輪状ひだや、小腸絨毛が多数存在している。





