労働衛生コンサルタント試験 2023年 労働衛生一般 問05

電離放射線




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、2023年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、「下表の左欄」、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

 柳川に著作権があることにご留意ください。

2023年度(令和05年度) 問05 難易度 電離放射線に関する出題は、過去に類問も多く、得点しやすい問題。確実に正答できなければならない。
電離放射線

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問5 電離放射線に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)エックス線とガンマ線の区別は発生機序の相違による。

(2)ベータ線はアルミニウムなどの金属板を透過する。

(3)人間の五感では感じることができない。

(4)防護の目的に用いられる等価線量の単位は、Sv(シーベルト)である。

(5)原子又は分子の電子を放出させる作用を持つ。

正答(2)

【解説】

問5試験結果

試験解答状況
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電離放射線の問題は、過去に類問も多く、とくに労働衛生一般 2014年問04の解説を学習しておけば正答できる問題である。

(1)正しい。エックス線とガンマ線はともに電磁波であり、エックス線は原子核の外で発生しガンマ線は原子核から発生することが異なる。

(2)誤り。ベータ線は原子核から放出される電子線で、透過力はそれほど高くなく、アルミニウムなどの金属板で遮蔽できる。

※ 環境省のサイト「放射線の透過力」の説明が分かりやすい。

(3)正しい。よほど強力な放射線を浴びれば体調の不調を感じるが、人間の五感では感じることができない。

(4)正しい。詳細は、労働衛生一般 2014年問04の解説を参照されたい。

(5)正しい。電離放射線の電離とは、原子又は分子の電子を放出させる作用を持つことである。

2024年01月13日執筆