労働衛生コンサルタント試験 2022年 労働衛生一般 問19

局所排気装置




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、2022年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、「下表の左欄」、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

 柳川に著作権があることにご留意ください。

2022年度(令和04年度) 問19 難易度 過去問を学習しておけば正答できる問題。確実に正答できなければならない。
局所排気装置

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問19 局所排気装置に関する次のイ~ホの記述について誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

イ 囲い式フードは、外付け式フードに比べて、一般に大きな制御風速を必要とする。

ロ 建築ブース型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。

ハ 外付け式フードの開口部の周囲にフランジを設けると、フランジがないときに比べ、少ない排風量で所要の効果を上げることができる。

ニ 排風量一定の下では、ダクトの断面積を大きくすると、圧力損失及び搬送速度は大きくなる。

ホ キャノピー型フードは、発生源からの熱による上昇気流を利用して捕捉するもので、レシーバ式フードに分類される。

(1)イ  ロ

(2)イ  ニ

(3)ロ  ハ

(4)ハ  ホ

(5)ニ  ホ

正答(2)

【解説】

問19試験結果

試験解答状況
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本問は、すべて過去問の知識で正答できる。なお、厚生労働省のリスクアセスメントの共通シート「換気」を参照されたい。

イ 誤り。囲い式フードは、外付け式フードに比べて、周囲が囲われているので効率がよく、一般に小さな制御風速でよい。(2017年問18の(2)に同旨)

ロ 正しい。建築ブース型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。

ハ 正しい。外付け式フードの開口部の周囲にフランジを設けると、フランジがないときに比べ、少ない排風量で所要の効果を上げることができる。(2017年問18の(3)に同旨)

ニ 誤り。排風量一定の下では、ダクトの断面積を大きくすると、圧力損失及び搬送速度は小さくなる。(2017年問18の(4)及び2012年問18の(3)に同旨)

ホ 正しい。キャノピー型フードは、発生源からの熱による上昇気流を利用して捕捉するもので、レシーバ式フードに分類される。

2022年12月09日執筆