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問14 温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
(2)実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
(3)相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
(4)WBGTは、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)から求められる指標で、暑熱環境による熱ストレス評価に用いられる。
(5)算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。
※ イメージ図(©photoAC)
このページは、試験協会が2026年4月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。
他の問題の解説をご覧になる場合は、下表の左欄、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。
柳川に著作権があることにご留意ください。
| 2026年4月公表問題 | 問14 | 難易度 | 過去公表問題では連続8回目の出題である。基本的な知識問題であり、確実に正答できる必要がある。 |
|---|---|---|---|
| 職場の温熱条件 | 3 |
問14 温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
(2)実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
(3)相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
(4)WBGTは、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)から求められる指標で、暑熱環境による熱ストレス評価に用いられる。
(5)算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。
正答(5)
【解説】
本問は、厚生労働省「職場における熱中症防止のためのガイドライン(令和8年3月18日基発0318第1号)」(以下、本問の解説において「ガイドライン」と略す。)等からの出題であると思われる。
(1)正しい。WBGTは、気温に加え、湿度、風速(気流)、輻射(放射)熱を考慮して総合的に評価する指標であるとされている(※)。
※ すでに廃止された通達だが、平成17年7月 29 日基安発第 0729001 号「熱中症の予防対策におけるWBGTの活用について」にはこのように明記されていた。
(2)正しい。実効温度とは、米国のヤグローらが提唱した体感温度の指標である。気温、湿度及び風速(気流)の様々な組合せについて、それと同じ体感になる湿度100%で無風の温度を、ボランティアによる実験によって定めている。感覚温度又は実感温度ともいう。
ふく射が考慮されていないのは、ヤグローらがふく射の影響のない事務所などを対象に考えていたためであり、ふく射の体感温度への影響を軽視していたわけではない。
(3)正しい。相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものであり、乾球温度と湿球温度によって求められる。
(4)正しい。WBGTが、暑熱環境による熱ストレスの評価に用いられる指標であることはとくに問題はないだろう。自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の測定値から次のように算出される。
日射がある場合:WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
日射がない場合:WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度
(5)誤り。ガイドラインの第2の3の(1)熱中症リスクの評価に「着衣補正値を加えたWBGT値が、表1-1に掲げるWBGT基準値を超えている又は超えるおそれのある場合には、冷房等により当該作業場所のWBGT値の低減を図ること、身体作業強度(代謝率レベル)の低い作業に変更すること、WBGT 基準値より低いWBGT 値である作業場所での作業に変更すること等の熱中症予防対策を、作業の状況等に応じて実施するよう努めること
」とされている。





