第2種衛生管理者試験 2022年10月公表 問18

メタボリックシンドロームの診断基準




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、試験協会が2022年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、下表の左欄、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

 柳川に著作権があることにご留意ください。

2022年10月公表問題 問18 難易度 過去に同種問題がある。メタボリックシンドロームの定義は覚えておく必要がある。
メタボリック

問18 メタボリックシンドローム診断基準に関する次の文中の[   ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「日本では、内臓脂肪の蓄積があり、かつ、血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール)、[ A ]、[ B ]の三つのうち[ C ]が基準値から外れている場合にメタボリックシンドロームと診断される。」

       
(1) 血圧   空腹時血糖   いずれか一つ
(2) 血圧   空腹時血糖   二つ以上
(3) γ-GTP   空腹時血糖   二つ以上
(4) γ-GTP   尿たん   いずれか一つ
(5) γ-GTP   尿たん   二つ以上

正答(2)

【解説】

厚生労働省のe-ヘルスネット「メタボリックシンドロームの診断基準」に次のように診断基準が記載されている。これは、2005年4月に、8つの学会が共同で策定した基準によるものである。

メタボリックシンドロームの診断基準
必須項目 (内臓脂肪蓄積)
ウエスト周囲径
男性≥85cm
女性≥90cm
内臓脂肪面積 男女ともに≥100cm2に相当
選択項目
3項目のうち2項目以上
1. 高トリグリセリド血症
かつ/または
低HDLコレステロール血症
≥150mg/dL
<40mg/dL
2. 収縮期(最大)血圧
かつ/または
拡張期(最小)血圧
≥130mmHg
≥85mmHg
3. 空腹時高血糖 ≥110mg/dL

従って、本問は、「日本では、内臓脂肪の蓄積があり、かつ、血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール)、[血圧]、[空腹時血糖]の三つのうち[二つ以上]が基準値から外れている場合にメタボリックシンドロームと診断される。」となり、(2)が正答となる。

なお、本年の問題は過去問に比してややひねってはあるが、本サイトの2022年4月公表問18の解説を熟読していれば、正答できる問題である。

2022年10月10日執筆