第2種衛生管理者試験 2019年10月公表 問30

睡眠




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合格

 このページは、試験協会が2019年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2019年10月公表問題 問30 難易度 睡眠に関する基本的な知識問題である。確実に正答できなければならない。
睡眠

問30 睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)睡眠と覚醒のリズムのように、約1日の周期で繰り返される生物学的リズムをサーカディアンリズムといい、このリズムの乱れは、疲労や睡眠障害の原因となる。

(2)睡眠は、睡眠中の目の動きなどによって、レム睡眠とノンレム睡眠に分類される。

(3)コルチゾールは、血糖値の調節などの働きをするホルモンで、通常、その分泌量は明け方から増加し始め、起床前後で最大となる。

(4)レム睡眠は、安らかな眠りで、この間に脳は休んだ状態になっている。

(5)メラトニンは、睡眠に関与しているホルモンである。

正答(4)

【解説】

(1)正しい。サーカディアンリズム(概日リズム)とは、睡眠と覚醒のリズムのように、約1日(25時間程度)の周期で繰り返される生物学的リズムのことである。このリズムの乱れは、疲労や「概日リズム睡眠障害」と呼ばれる睡眠障害の原因となる。

(2)正しい。レム睡眠は眼球が動いている眠りの浅い状態であり、ノンレム睡眠は眼球が動かない熟睡している状態である。睡眠中は、ほぼ90分周期でノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返している。

(3)正しい。コルチゾールは、副腎皮質ホルモンで、血糖値の調節などの働きをする。ストレスによって分泌量が増えることが知られているが、正常であれば朝方の起床前後が最も高く、夜にかけて低くなり、一日の活動のリズムを整える。

(4)誤り。(2)の解説で示したが、レム睡眠は、眠りの浅い状態である。

(5)正しい。メラトニンは松果体ホルモンで、「睡眠ホルモン」などと呼ばれている。朝方に分泌が止まり、目覚めてから14〜16時間が経過すると再び分泌されて、眠気を感じるようになる。分泌には光の影響を受ける。

2020年08月22日執筆

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