第2種衛生管理者試験 2017年10月公表 問24

呼吸




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合格

 このページは、試験協会が2017年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2017年10月公表問題 問24 難易度 呼吸に関するごく初歩的な知識問題。常識で正答できるレベルである。
呼吸

問24 呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)呼吸運動は、横隔膜、肋間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることで胸腔内の圧力を変化させ、肺を受動的に伸縮させることにより行われる。

(2)横隔膜が下がり、胸腔の内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。

(3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を行う呼吸を外呼吸という。

(4)呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されている。

(5)呼吸中枢がその興奮性を維持するためには、常に一定量以上の一酸化炭素が血液中に含まれていることが必要である。

正答(5)

【解説】

(1)正しい。呼吸運動が、胸郭内容積を周期的に増減することによって、肺を伸縮させて行うことはとくに問題はないであろう。肺そのものが、拡張、収縮するわけではない。

(2)正しい。当たり前のことを言っているに過ぎない。

(3)正しい。肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸である。なお、内呼吸とは、血液と体内の組織細胞の間における、酸素と二酸化炭素の交換のことである。

(4)正しい。哺乳類の呼吸中枢は、延髄の網様体にある。呼吸筋は呼吸中枢によって支配されている。

(5)誤り。あり得ないことである。一酸化炭素は内呼吸を阻害する働きを持つ。

なお、脳脊髄液の二酸化炭素分圧の上昇(PHの低下)が呼吸中枢を刺激して換気を促進させるので、血呼吸中枢がその興奮性を維持するためには、一定量以上の二酸化炭素が血液中に含まれていることが必要である。

2020年09月06日執筆