第2種衛生管理者試験 2017年10月公表 問23

肝臓の機能




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 このページは、試験協会が2017年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2017年10月公表問題 問23 難易度 肝臓の機能に関する基本的な知識問題。確実に正答できなければならない。
肝臓の機能

問23 肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。

(1)コレステロールの合成

(2)尿素の合成

(3)乳酸の合成

(4)胆汁の生成

(5)グリコーゲンの合成及び分解

正答(3)

【解説】

肝臓には、代謝、解毒、胆汁生成の3つの機能があることを覚えておこう。代謝とは一言で言えば、栄養素の分解・合成である。解毒作用とは、有害性の高い化学物質をより有害性の低い物質に分解する機能である。また、胆汁には胆汁酸、ビリルビン、コレステロールが含まれている。

(1)正しい。コレステロールは生体に必要なものである。コレステロールは、主に肝細胞の小胞体や細胞質で、脂質・糖質・タンパク質から合成される。

(2)正しい。尿素はアンモニアより毒性が低いため、タンパク質分解産物は尿素に合成されて尿中に排出される。哺乳類では、尿素の合成は肝臓で行われる。

(3)誤り。肝臓には、乳酸を合成する働きはない。

(4)正しい。胆汁の生成は肝臓の機能の一つである。

(5)正しい。肝臓におけるグリコーゲンの合成及び分解は、グルコースを余剰時に貯蔵し、不足時に供給するために行われる。グリコーゲンの合成、分解は骨格筋でも行われるが、骨格筋の働きによってグルコースが血液中に供給されることはない。

2020年09月06日執筆