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問38 呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより間脳の視床下部にある呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
(2)チェーンストークス呼吸とは、呼吸をしていない状態から次第に呼吸が深まり、やがて再び浅くなって呼吸が止まる状態を交互に繰り返すパターンの呼吸のことである。
(3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
(4)通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約 16 %、二酸化炭素が約4%含まれる。
(5)呼吸運動は、呼吸筋が収縮と弛緩をすることによって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
※ イメージ図(©photoAC)
このページは、試験協会が2026年10月に公表した第1種衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。
他の問題の解説をご覧になる場合は、下表の左欄、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。
柳川に著作権があることにご留意ください。
| 2026年10月公表問題 | 問38 | 難易度 | 呼吸器系に関する問題は、過去問も多く、ほとんどの肢が多少の変更を加えて使いまわされている。 |
|---|---|---|---|
| 呼吸器系 | 2 |
問38 呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより間脳の視床下部にある呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
(2)チェーンストークス呼吸とは、呼吸をしていない状態から次第に呼吸が深まり、やがて再び浅くなって呼吸が止まる状態を交互に繰り返すパターンの呼吸のことである。
(3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
(4)通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約 16 %、二酸化炭素が約4%含まれる。
(5)呼吸運動は、呼吸筋が収縮と弛緩をすることによって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
正答(1)
【解説】
(1)誤り。呼吸中枢は延髄の網様体にある。本肢のように間脳の視床下部にあるのではない。なお、身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加することは正しい。
なお、これまでの公表問題においては、この種の肢は「身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する」として誤り(窒素分圧が誤りで正しくは二酸化炭素分圧)とすることが多かった。
(2)正しい。日本救急医学会医学用語 解説集「チェーン・ストークス呼吸」によると、「小さい呼吸から一回換気量が漸増し大きな呼吸となった後、一回換気量が漸減し呼吸停止(10‐20秒程度の無呼吸)がおこり、その後再び同様の周期を繰り返す呼吸」とされている。中枢型睡眠呼吸障害のひとつの病態である。
(3)正しい。肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、肺呼吸又は外呼吸と呼ばれる。
内呼吸とは、細胞や筋肉などの組織で行われるガス交換のことである。なお、浅野(※)によると、内呼吸とは「外呼吸で得られた酸素を細胞に送り、細胞で排出された二酸化炭素を運び出す機能」であるとされる。
※ 浅野浩一郎「呼吸の生理(系統看護学講座 呼吸器)」(第14版 医学書院 2016年)
(4)正しい。呼気中の酸素濃度と二酸化炭素濃度は文献によって異なるが、本肢の数値も誤りとは言えない。なお、呼気中の酸素濃度と二酸化炭素濃度を単純に合計しても 21 %(大気の酸素濃度)にはならないが、これは間違いではない。
(5)正しい。呼吸運動は、呼吸筋が収縮と弛緩をすることによって、胸郭内容積を周期的に増減させて行われる。そして、古典的な考え方においては、呼吸筋は、①横隔膜、②肋間筋及び胸壁の筋、③腹筋、④呼吸補助筋、並びに⑤上気道の筋に分類される。





