問7 労働安全衛生規則に基づき、関係者以外の者が立ち入ることを禁止しなければならない場所に該当しないものは、次のうちどれか。
(1)ボイラー製造等強烈な騒音を発する場所
(2)著しく寒冷な場所
(3)病原体による汚染のおそれの著しい場所
(4)多量の高熱物体を取り扱う場所
(5)炭酸ガス(二酸化炭素)濃度が1.5%を超える場所

このページは、試験協会が2019年10月に公表した衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2019年10月公表問題 | 問07 | 難易度 | 立入り禁止措置をとる場所に関する知識問題である。確実に正答できなければならない。 |
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立入り禁止の対象 | 5 |
問7 労働安全衛生規則に基づき、関係者以外の者が立ち入ることを禁止しなければならない場所に該当しないものは、次のうちどれか。
(1)ボイラー製造等強烈な騒音を発する場所
(2)著しく寒冷な場所
(3)病原体による汚染のおそれの著しい場所
(4)多量の高熱物体を取り扱う場所
(5)炭酸ガス(二酸化炭素)濃度が1.5%を超える場所
正答(1)
【解説】
本問は、安衛則の立ち入り禁止措置のうち衛生関係のものを定めた第 585 条について問うものである。法令の常として、何か基準があって定められているわけではない。この種の問題は確実に覚えるしかない。
【労働安全衛生規則】
(騒音を発する場所の明示等)
第583条の2 事業者は、強烈な騒音を発する屋内作業場における業務に労働者を従事させるときは、当該屋内作業場が強烈な騒音を発する場所であることを、見やすい箇所に標識によつて明示する等の措置を講ずるものとする。
(立入禁止等)
第585条 事業者は、次の場所に関係者以外の者が立ち入ることについて、禁止する旨を見やすい箇所に表示することその他の方法により禁止するとともに、表示以外の方法により禁止したときは、当該場所が立入禁止である旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
一 多量の高熱物体を取り扱う場所又は著しく暑熱な場所
二 多量の低温物体を取り扱う場所又は著しく寒冷な場所
三 有害な光線又は超音波にさらされる場所
四 炭酸ガス濃度が1.5パーセントを超える場所、酸素濃度が18パーセントに満たない場所又は硫化水素濃度が100万分の10を超える場所
五 ガス、蒸気又は粉じんを発散する有害な場所
六 有害物を取り扱う場所
七 病原体による汚染のおそれの著しい場所
2 (略)
※ 安衛則第583条の2及び第 585 条第1項柱書は、本問公表の当時は下記のようになっていた。現在は、上記にようになっているが、本問の正誤に影響はない。
(騒音を発する場所の明示等)
第583条の2 事業者は、強烈な騒音を発する屋内作業場における業務に労働者を従事させるときは、当該屋内作業場が強烈な騒音を発する場所であることを労働者が容易に知ることができるよう、標識によつて明示する等の措置を講ずるものとする。
(立入禁止等)
第585条 事業者は、次の場所には、関係者以外の者が立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
一~七 (変更なし)
2 (略)
(1)ボイラー製造等強烈な騒音を発する場所は、安衛則第 585 条第1項各号に該当しない。従って、本肢が正答となる。
なお、強烈な騒音を発する屋内作業場における業務に労働者を従事させるときは、安衛則第 583 条の2により標識等による明示が義務付けられている。
(2)安衛則第 585 条第1項第二号に該当する。
(3)同第七号に該当する。
(4)同第一号に該当する。
(5)同第四号に該当する。