労働安全コンサルタント試験 2021年 産業安全一般 問02

日常的な安全活動




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試験を受ける女性

 このページは、2021年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。

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2021年度(令和03年度) 問02 難易度 きわめて基本的な知識問題である。試験協会のサービス問題。正答できなければならない問題である。
日常的な安全活動

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問2 事業場における安全活動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

(1)4S活動とは、 職場の整理、 整頓、 清掃、 清潔を徹底させる活動であり、整理とは、要るものと要らないものを分けて要らないものを捨てることを意味し、整頓とは、要るものをいつでも取り出せるようにすることを意味する。

(2)安全パトロールにおいては、年間を通じて計画的に職場を巡視し、その結果に基づいて必要な改善を行うとともに、その改善状態の確認まで行うことが必要である。

(3)危険予知活動とは、危険が予想される不安全箇所について、管理者のリーダーシップのもとで、関係作業者全員に、その対策、安全措置の考案等の提出を求め、これを実行することである。

(4)ツールボックスミーティングは、作業開始前や作業の切替え時に短時間で、監督者を中心にその日の作業の範囲、段取り、分担、安全衛生のポイントなどを現場で話し合う活動である。

(5)安全提案制度によって作業者から安全についての提案を求めることは、具体的な安全対策を立てる上で役立つのみならず、提案の過程を通じ安全意識を向上させることにもなる。

正答(3)

【解説】

問2試験結果

試験解答状況
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(1)適切である。職場の安全サイト「安全キーワード」の4S(整理、整頓、清掃、清潔)活動によれば、4Sとは、「安全で、健康な職場づくり、そして生産性の向上をめざす活動で、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seiso)、清潔(Seiketsu)を行う事」とされている。また、整理とは「必要なものと不要なものを区分し、不要、不急なものを取り除くこと」とされ、整頓とは「必要なものを、決められた場所に、決められた量だけ、いつでも使える状態に、容易に取り出せるようにしておくこと」とされている。

(2)適切である。年間を通じて計画的に職場を巡視しなければ安全パトロールとは言わないというわけではないだろうが、職場の一般的な安全パトロールについての記述としては、本肢は間違いとする要素がない。また、その結果に基づいて必要な改善を行わなければパトロールをする意味がないし、その改善状態の確認まで行うことも重要である。

(3)適切ではない。職場の安全サイト「安全キーワード」の危険予知訓練(KYT)によれば、危険予知活動とは、「作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法」である。あくまでも教育・訓練のひとつであって、「危険が予想される不安全箇所について、管理者のリーダーシップのもとで、関係作業者全員に、その対策、安全措置の考案等の提出を求め、これを実行する」ことを目的とするものではない。

(4)適切である。ツールボックスミーティングは、作業開始前や作業の切替え時に短時間で、監督者を中心にその日の作業の範囲、段取り、分担、安全衛生のポイントなどを現場で話し合う活動である。現場で、ツールボックス(工具箱)に腰かけて(※)行うイメージから名づけられた。

※ ツール・ボックスに腰掛けるべきではないということからか、最近では、「ツールボックスの近くで」とか「ツールボックスを囲んで」と説明されることが多い。

(5)適切である。安全提案制度によって作業者から安全についての提案を求めることは、(もちろん、適切に行われればだが)具体的な安全対策を立てる上で役立つのみならず、提案の過程を通じ安全意識を向上させることにもなる。

2021年11月14日執筆