労働安全コンサルタント試験 2018年 産業安全一般 問17

インターロック回路の安全スイッチ




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合格

 このページは、2018年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2018年度(平成30年度) 問17 難易度 インターロック回路の安全スイッチに関する高度な知識問題。機械安全以外の受験生には難問だろう。
インターロック回路

問17 機械の運転中に作業者が危険領域内へ侵入することを防止するための可動ガードに使用するインターロック回路の安全スイッチに関する次のイ~ニの記述について、厚生労働省の「工作機械等の制御機構のフェールセーフ化に関するガイドライン」に基づき、適切なもののみをすべて挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。

ただし、安全スイッチは、フェールセーフなチェック回路によって常時故障検出を行っているものではない。

イ 可動ガードを開く力を直接利用して、ノ一マルクローズ型スイッチの接点を強制的に引き離し、工作機械を停止させる。

ロ 可動ガードを開くと、ばねカにより、ノ一マルクローズ裂スイッチの接点が開き、工作機械を停止させる。

ハ 可動ガードを開くと、ばね力により、ノーマルオープン型スイッチの接点が閉じ、工作機械を停止させる。

ニ 可動ガードを開くと、可動ガードに取り付けた磁石により、磁気スイッチの接点が閉じ、工作機械を停止させる。

(1)イ

(2)イ  ロ

(3)イ  ニ

(4)ロ  ハ

(5)ロ  ハ  ニ

正答(1)

【解説】

可動ガードに使用するインターロック回路の安全スイッチについては、「工作機械等の制御機構のフェールセーフ化に関するガイドライン」に次のように定められている。

【工作機械等の制御機構のフェールセーフ化に関するガイドライン】

(光線式の安全プレスの安全距離)

 フェールセーフ化の一般的方法

 強制引き離し

  作業者が非常停止装置を操作するときの力、作業者が可動ガードを開くときの力、機械の可動部がスイッチと接触するときの力等を直接利用して、ノーマルクローズ型スイッチの接点を強制的に引き離し、労働災害を発生させない形で機械を停止させる方法

 フェールセーフ化の具体的方法

5-2 回路のフェールセーフ化対策

(2)ガード用のインターロック回路

 ロ 可動ガード用のインターロック回路では、原則として、可動ガードを開くことによって再起動防止回路の自己保持を解除し、その後可動ガードを閉じ、かつ、作業者が再起動操作を行わなければ機械が再起動しないものであること。

以下により正答は(1)となる。

イ 適切である。ガイドラインの4のニにより正しい。

ロ 適切ではない。ガイドラインの4のニが「直接」としていることから、「ばね力」を用いることは認められない。従って誤りである。なお、現実のリミットスイッチでも、B接点(ノーマルクローズ)で、接点を開くときにバネの力を利用するものはない。

要は、可動ガードを開いたときに(可動ガードによって)オンになるようにし、開いたときにバネの力でオフにせよと言っているのである。閉めたときに(可動ガードによって)リミットスイッチがオンになり、開いたときにバネの力でオフになるのはだめだと言っている。

ハ 適切ではない。ロと同じ理由により誤りである。

ニ 適切ではない。ロと同じ理由により誤りである。

2018年10月27日執筆 2020年02月09日修正