労働安全コンサルタント試験 2012年 産業安全一般 問13

作業手順の決定及びその励行

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合格

 このページは、2012年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2012年度(平成24年度) 問13 難易度 作業手順書に関する基本的な問題である。常識で考えれば、正答できるだろう。
作業手順書

問13 作業手順に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

(1)作業の目的、難易度、危険性、作業速度、次の工程の作業との関連等について、作業の実情に即してまとめられ、また、実行できるようにしておく。

(2)難解な用語、抽象的な表現を避け、読む人によって理解が異なることを避けるよう、数値で表せるものは数値で示す。

(3)過去に発生した事故・災害、ヒヤリ・ハット事例の原因を解消させるための安全の要点を記入しておく。

(4)一人で数台の機械の操作を担当するような場合には、作業を細かく分解し過ぎると膨大な手順書になってしまい、無視や省略につながるおそれがある。

(5)異常時に求められる対応は、異常の内容によって千差万別であることから、あらかじめ異常時の作業手順を用意するよりも、作業の監督者の指示により対応した方がよい。

正答(5)

【解説】

(1)適切である。不適切とする余地がない。作業の目的、難易度、危険性、作業速度、次の工程の作業との関連等について、作業の実情に即してまとめられ、また、実行できるようにしておく。

(2)適切である。難解な用語、抽象的な表現を避けることは当然のことである。また、「適切な値」、「若干」などと抽象的に書いても、読む人によって理解が異なる。数値で表せるものは数値で示すべきである。

(3)適切である。過去に発生した事故・災害、ヒヤリ・ハット事例の原因を解消させるための安全の要点を記入しておくことが不適切なわけがなかろう。

(4)適切でないとはいえない。一人で数台の機械の操作を担当するような場合に限らず、作業をあまりに細かく分解し過ぎると膨大な手順書になってしまい、無視や省略につながるおそれはあろう。

(5)適切ではない。異常時に求められる対応が、異常の内容によって千差万別であることはその通りであるが、異常事態を分類あるいは場合分けすることにより文書にすることは可能である。また、異常事態における共通的な事項(緊急連絡、救急隊の出動要請、救急救命措置)を文書化することも可能である。

作業の監督者の指示により対応しようとしても、監督者が適切に対応できるとは限らず、パニックに陥ってしまえば適切な対応は取れない。必要な事項は文書にしておくべきである。

2021年12月14日執筆