労働衛生コンサルタント試験 2023年 労働衛生一般 問27

検査の感度(敏感度)と特異度




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、2023年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、「下表の左欄」、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

 柳川に著作権があることにご留意ください。

2023年度(令和05年度) 問27 難易度 本問は、過去の健康管理(記述式)の問題を解いていれば正答できる問題である。合否を分ける問題であろう。
検査結果の評価

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問27 1,200人を対象としたある疾病のスクリーニング検査の結果と精密検査の結果によるその疾病の有無が下表のとおりであったとき、このスクリーニング検査の感度(敏感度)の値及び特異度の値の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか

精密検査結果による疾病の有無(人)
疾病あり 疾病なし
スクリーニング検査結果(人) 陽性 45 100
陰性 5 1,050
感度(敏感度) 特異度
(1) 31.0 % 99.5 %
(2) 31.0 % 91.3 %
(3) 90.0 % 91.3 %
(4) 90.0 % 87.5 %
(5) 99.5 % 87.5 %

正答(3)

【解説】

問27試験結果

試験解答状況
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検査の感度とは、感染している者のうち、検査で陽性となる者の割合である。また、特異度とは、感染していない者のうち、検査で陰性となる者の割合である。

このことさえ知っていれば、あとは単純な計算問題である。

感度は45/(45+5) なので、90 %となる。また、特異度は1,050/(1,050 + 100)なので、91.3 %となる。

なお、感度と特異度については、健康管理 2020年 問4の(3)で出題されている。

2024年01月28日執筆