問12 メタボリックシンドロームの診断のための各項目の基準として、適切でないものは次のうちどれか。
(1)女性では、ウエスト周囲径(へその高さの腹囲)が 90cm 以上である。
(2)150mg/dL 以上の高トリグリセライド血症がある。
(3)110mg/dL 以上の空腹時高血糖がある。
(4)拡張期血圧が 80mmHg 以上である。
(5)40mg/dL 未満の低 HDL コレステロール血症がある。
※ イメージ図(©photoAC)
このページは、2023年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。
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2023年度(令和05年度) | 問12 | 難易度 | メタボリックシンドロームの診断基準は、10年ぶりの出題。過去問をどこまで遡るかの基準になるか。 |
---|---|---|---|
メタボの診断基準 | 4 |
※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上
問12 メタボリックシンドロームの診断のための各項目の基準として、適切でないものは次のうちどれか。
(1)女性では、ウエスト周囲径(へその高さの腹囲)が 90cm 以上である。
(2)150mg/dL 以上の高トリグリセライド血症がある。
(3)110mg/dL 以上の空腹時高血糖がある。
(4)拡張期血圧が 80mmHg 以上である。
(5)40mg/dL 未満の低 HDL コレステロール血症がある。
正答(4)
【解説】
メタボリックシンドローム診断基準は、労働衛生一般 2013 年問11に出題例がある。その後は出題されてはいないが、ほぼ問題全体の趣旨はそのままでの再出題である。
逆を言えば、10 年経過すると過去問がほぼそのまま出題される可能性があるということだろうか。
厚生労働省のe-ヘルスネット「メタボリックシンドロームの診断基準」に末尾に示した表のように診断基準が記載されている。
(1)適切である。下記表より、女性では、ウエスト周囲径(へその高さの腹囲)が 90cm 以上である。
(2)適切である。下記表に、150mg/dL 以上の高トリグリセライド血症が挙げられている。
(3)適切である。下記表により、110mg/dL 以上の空腹時高血糖がある。
(4)適切ではない。正しくは拡張期血圧が 85mmHg 以上である。
(5)適切である。下記表に40mg/dL 未満の低 HDL コレステロール血症が挙げられている。
必須項目 | (内臓脂肪蓄積) ウエスト周囲径 |
男性≥85cm 女性≥90cm |
|
---|---|---|---|
内臓脂肪面積 男女ともに≥100cm2に相当 | |||
選択項目 3項目のうち2項目以上 |
1. | 高トリグリセリド血症 かつ/または 低HDLコレステロール血症 |
≥150mg/dL <40mg/dL |
2. | 収縮期(最大)血圧 かつ/または 拡張期(最小)血圧 |
≥130mmHg ≥85mmHg |
|
3. | 空腹時高血糖 | ≥110mg/dL |