労働衛生コンサルタント試験 2021年 労働衛生一般 問01

労働衛生管理(作業管理に該当するもの)




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 このページは、2021年の労働安全衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、「下表の左欄」、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

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2021年度(令和3年度) 問01 難易度 労働衛生の3管理は過去問でもよく問われている。本問は正答できる必要がある。
労働衛生管理

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問1 労働衛生管理に関する次のイ~ホの取組みについて、作業管理に該当するもののみを全て挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。

イ 有害業務に従事する時間を管理する。

ロ 全体換気装置を設置する。

ハ 作業場の気中有害物質の濃度を測定する。

ニ 作業方法や作業姿勢を改善することにより有害要因へのばく露を抑制する。

ホ 生産工程を改良し有害物質の発散を抑制する。

(1)イ  ロ  ハ

(2)イ  ニ

(3)イ  ニ  ホ

(4)ロ  ニ  ホ

(5)ハ  ホ

正答(2)

【解説】

問1試験結果

試験解答状況
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本問は、直前チェックシート「労働衛生3管理の見分け方」を参照して頂きたい。

少なくない受験生が、ホについて迷ったようだ。しかし、これは2015年問1の【受験テクニック】を覚えていれば正答できたはずである。

イ 作業管理となる。作業時間を管理しており、作業管理である。

ロ 作業管理ではない。作業環境を改善しているので、作業環境管理である。

ハ 作業管理ではない。作業環境中の気中濃度の測定なので、一般的には作業環境管理となる。なお、個人ばく露濃度測定であれば、作業管理となる。

ニ 作業管理となる。作業方法や作業姿勢の改善であるから、作業管理となる。

ホ 作業管理ではない。生産工程を改良することにより作業環境を改善しているのであるから、一般的には作業環境管理である。なお、作業方法を改善して有害物質の発散を抑制していれば、作業管理となる。

2021年11月22日執筆