第2種衛生管理者試験 2022年4月公表 問25

男女による差がない指標能




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、試験協会が2022年4月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。

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2022年04月公表問題 問25 難易度 2020年10月公表問題以来の出題。過去問出題数は少ないが、過去問の学習で正答できる。
男女の生理的な差

問25 次のうち、正常値に男女による差がないとされているものはどれか。

(1)赤血球数

(2)ヘモグロビン濃度

(3)ヘマトクリット値

(4)白血球数

(5)基礎代謝量

正答(4)

【解説】

健康診断の基準値(正常とされる値)は、腹囲などを別にすれば健診機関ごとに定めている。男女間で差があるのは、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット(血液中に赤血球の占める容積割合)、クレアチニン、尿酸、γ-GTB、ALPなど。

(1)差がある。(一社)日本衛生検査所協会のサイトによると、赤血球数は男性では420~570万個/㎕、女性では380~500万個/㎕とされ、男性の方が多い。

(2)差がある。(一社)日本衛生検査所協会によると、ヘモグロビンは男性が13.5~18g/㎗、女性では11.5~16g/㎗程度とされ、男性の方が多い。

(3)差がある。(一社)日本衛生検査所協会によると、ヘマトクリット値は男性では40~52%、女性では33~45%とされ、男性の方が高い。

(4)白血球数の基準値は、人間ドック学会によると正常値が 3100~8400個/㎕とされ、この基準には男女間で差がない。

(5)差がある。基礎代謝量は、男女間、年齢間によって差がある。高齢になるほど低下し、同じ年齢であれば男性の方が高い。

2022年04月08日執筆