第2種衛生管理者試験 2022年4月公表 問18

メタボリックシンドロームの診断基準




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、試験協会が2022年4月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、下表の左欄、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

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2022年04月公表問題 問18 難易度 過去に同種問題がある。メタボリックシンドロームの定義は覚えておく必要がある。
メタボリック

問18 メタボリックシンドローム診断基準に関する次の文中の[   ]内に入れるAからDの語句又は数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満([ A ]脂肪の蓄積)とされるのは、腹囲が男性では[ B ]cm以上、女性では[ C ]cm以上の場合であり、この基準は、男女とも[ A ]脂肪面積が[ D ]cm以上に相当する。」

         
(1) 内臓   85   90   100
(2) 内臓   85   90   200
(3) 内臓   90   85   200
(4) 皮下   100   85   200
(5) 皮下   100   90   200

正答(1)

【解説】

厚生労働省「メタボリックシンドロームの診断基準」によれば、「日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、『メタボリックシンドローム』と診断されます」とされている。

内臓脂肪面積が100cm2を超えると、高血糖・脂質異常・高血圧の合併率が高くなる。しかし、これを直接調べるためにはCT検査が必要になり、簡便に行えるものではないため、スクリーニングとしてウエスト周囲径が採用された。内臓脂肪面積100cm2に相当するウエスト周囲径として、男性85cm/女性90cmと決められたのである。

従って、本問は「日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満(内臓脂肪の蓄積)とされるのは、腹囲が男性では85cm以上、女性では90cm以上の場合であり、この基準は、男女とも内臓脂肪面積が100cm以上に相当する」となり、(1)が正答となる。

問題となるのは内臓脂肪であること、女性の基準は男性よりも大きいことの2点を知っていれば正答できる問題である。

なお、本年の問題は過去問に比して「男女とも内臓脂肪面積が100cm以上に相当する」の部分が付加されているが、これは当サイトの過去問の解説で述べていたことである。

2022年04月08日執筆