問11 事務室内において、空気を外気と入れ換えて二酸化炭素濃度を 1,000ppm 以下に保った状態で、在室することのできる最大の人数は次のうちどれか。
ただし、外気の二酸化炭素濃度を 400ppm、外気と入れ換える空気量を 500m3/h、1人当たりの呼出二酸化炭素量を 0.018m3/h とする。
(1)14人
(2)16人
(3)18人
(4)20人
(5)22人
このページは、試験協会が2019年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2019年10月公表問題 | 問11 | 難易度 | 事務室の必要換気量に関する基本的な知識問題。頻出事項であり、確実に正答できなければならない。 |
---|---|---|---|
事務室の必要換気量 | 3 |
問11 事務室内において、空気を外気と入れ換えて二酸化炭素濃度を 1,000ppm 以下に保った状態で、在室することのできる最大の人数は次のうちどれか。
ただし、外気の二酸化炭素濃度を 400ppm、外気と入れ換える空気量を 500m3/h、1人当たりの呼出二酸化炭素量を 0.018m3/h とする。
(1)14人
(2)16人
(3)18人
(4)20人
(5)22人
正答(2)
【解説】
室内の二酸化炭素濃度を1,000ppmに保った状態で、室外へ1時間当たり500m3を排出すれば、これによって室外に、
500×1,000×10-6[m3]
の二酸化炭素が排出されるはずである。ここで10-6を乗じているのは、二酸化炭素の濃度が[ppm](百万分率)で表示されているからである。
一方、換気したことによって同じ量(500m3)の外気が流入してくるが、外気に含まれている二酸化炭素の量は、
500×400×10-6[m3]
である。従って、全体として、
500×1,000×10-6-500×400×10-6[m3]
=500×600×10-6[m3]
=300,000×10-6[m3]
=0.3[m3]
の二酸化炭素が排出されることとなる。
一方、1人の労働者の呼出二酸化炭素量は1時間当たり0.018m3であるから、0.3[m3]を0.018m3で除した16.6人の呼出二酸化炭素量まで換気できることとなるので、16人まで在室することができることとなる。