第2種衛生管理者試験 2018年10月公表 問20

メタボリックシンドローム診断基準




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合格

 このページは、試験協会が2018年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2018年10月公表問題 問20 難易度 メタボリックシンドロームの定義は覚えておく必要がある。正答できるようにしておこう。
メタボリック

問20 メタボリックシンドローム診断基準に関する次の文中の   内に入れるAからCの語句又は数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満( A 脂肪の蓄積)とされるのは、腹囲が男性では B cm以上、女性では C cm以上の場合である。」

(1) 内臓   85   90
(2) 内臓   90   85
(3) 皮下   85   90
(4) 皮下   90   85
(5)   95   90

正答(1)

【解説】

厚生労働省「メタボリックシンドロームの診断基準」によれば、「日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、『メタボリックシンドローム」と診断されます』とされている。

内臓脂肪面積が100cm2を超えると、高血糖・脂質異常・高血圧の合併率が高くなる。しかし、これを直接調べるためにはCT検査が必要になり、簡便に行えるものではないため、スクリーニングとしてウエスト周囲径が採用された。内臓脂肪面積100cm2に相当するウエスト周囲径として、男性85cm/女性90cmと決められたのである。

従って、本問は「日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満(内臓脂肪の蓄積)とされるのは、腹囲が男性では85cm以上、女性では90cm以上の場合である」となり、(1)が正答となる。

本問では、問題となるのは内臓脂肪であること、女性の基準は男性よりも大きいことの2点だけで、それだけ知っていれば正答できる問題である。

2020年08月29日執筆