第2種衛生管理者試験 2018年10月公表 問13

一次健診の偽陽性率と偽陰性率の算定




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合格

 このページは、試験協会が2018年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2018年10月公表問題 問13 難易度 付与された条件から偽陽性と偽陰性率を算出する思考問題。解法は示されており、正答できる内容。
偽陽性と偽陰性率の算定

問13 1,000人を対象としたある疾病のスクリーニング検査の結果と精密検査結果によるその疾病の有無は下表のとおりであった。このスクリーニング検査の偽陽性率及び偽陰性率の近似値の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか。

ただし、偽陽性率とは、疾病無しの者を陽性と判定する率をいい、偽陰性率とは、疾病有りの者を陰性と判定する率をいう。

精密検査結果による疾病の有無 スクリーニング検査結果(人)
陽性 陰性
疾病無し 170 790
疾病有り 30 10
偽陽性率(%) 偽陰性率(%)
(1) 15.0 98.8
(2) 17.0  1.0
(3) 17.7 25.0
(4) 82.3 75.0
(5) 85.0  1.3

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正答(3)

【解説】

問題文に書かれているように、偽陽性率とは「疾病無しの者を陽性と判定する率」であるから、

偽陽性率=170170+790×10017.7

となる。

一方、問題文に書かれているように、偽陰性率とは「疾病有りの者を陰性と判定する率」であるから、

偽陰性率=1030+10×100=25.0

となる。

従って、(3)が正答となる。

2020年08月29日執筆