問11 事務室における必要換気量Q(m3/h)を算出する式として、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、AからDは次のとおりとする。
A 室内二酸化炭素濃度の測定値(ppm)
B 室内二酸化炭素基準濃度(ppm)
C 外気の二酸化炭素濃度(ppm)
D 在室者全員が1時間に呼出する二酸化炭素量(m3/h)
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このページは、試験協会が2018年4月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2018年04月公表問題 | 問11 | 難易度 | 事務室における必要換気量の計算式は、基本中の基本である。正答できるようにしておこう。 |
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事務室の必要換気量 | 4 |
問11 事務室における必要換気量Q(m3/h)を算出する式として、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、AからDは次のとおりとする。
A 室内二酸化炭素濃度の測定値(ppm)
B 室内二酸化炭素基準濃度(ppm)
C 外気の二酸化炭素濃度(ppm)
D 在室者全員が1時間に呼出する二酸化炭素量(m3/h)
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正答(5)
【解説】
受験テクニックとして、必要換気量の公式を暗記するという方法もあるが、この公式の算出の根拠を考えてみよう。
我々は、室内の二酸化炭素の濃度を基準値であるB(ppm)にしたい。この(理想的な)状態でQ(m3/h)の換気をすると、室内の二酸化炭素はB×Q×10-6(m3/h)だけ室外へ排出されることになる。10-6を乗じているのは、濃度の単位がppm(百万分率)だからである。
ところが、換気をすれば外気が同じ量だけ室内へ入ってくる。外気の二酸化炭素濃度はC(ppm)なので、外気からC×Q×10-6(m3/h)だけ室内へ流入することになる。従って、差し引き(B-C)×Q×10-6(m3/h)の二酸化炭素が減少することになる。
一方、在室者全員が、D(m3/h)の二酸化炭素を室内に呼出しているので、これだけの二酸化炭素を減少させなければならないことになる。
従って、D=(B-C)×Q×10-6を満足するように換気をしてやれば、室内の濃度はBに保たれることになる。これを整理すれば(5)のようになる。