問28 下の図は眼球の水平断面図であるが、図中に又はで示すAからEの部位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)Aの部分は角膜で、これが歪んでいたり、表面に凹凸があるために、見た物体の像が網膜上に正しく結ばないものを乱視という。
(2)Bの部分は虹彩で、光量に応じて瞳孔の径を変える。
(3)Cの部分は硝子体で、これの厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜上に像を結ぶようにしている。
(4)Dの部分は網膜で、ここには、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
(5)Eの部分は中心窩で、視力の鋭敏な部位である。
このページは、試験協会が2017年10月に公表した第2種衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2017年10月公表問題 | 問28 | 難易度 | 眼球の各部の機能に関する基本的な知識問題。確実に正答できなければならない。 |
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眼球の各部の機能 | 2 |
問28 下の図は眼球の水平断面図であるが、図中に又はで示すAからEの部位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)Aの部分は角膜で、これが歪んでいたり、表面に凹凸があるために、見た物体の像が網膜上に正しく結ばないものを乱視という。
(2)Bの部分は虹彩で、光量に応じて瞳孔の径を変える。
(3)Cの部分は硝子体で、これの厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜上に像を結ぶようにしている。
(4)Dの部分は網膜で、ここには、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
(5)Eの部分は中心窩で、視力の鋭敏な部位である。
正答(3)
【解説】
(1)正しい。Aの部分は角膜である。乱視には正乱視と不正乱視があるが、正乱視とは角膜や水晶体の歪みによって網膜上に正しく像を結べないことであり、不正乱視は角膜の表面に凹凸があるために網膜上に正しく像が結ばないものをいう。
(2)正しい。Bの部分は虹彩である。虹彩はカメラの絞りの役割を果たしており、光量に応じて瞳孔の径を変える。
(3)誤り。Cの部分は水晶体であり硝子体ではない。なお、水晶体の厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜上に像を結ぶようにしていることは正しい。
(4)正しい。Dの部分は網膜である。網膜の視細胞には、暗いところで働く捍体(杆体)細胞と、明るいところで働く錐体細胞の2種類がある
(5)正しい。Eの部分は中心窩である。中心窩は、視力の鋭敏な部位である。