第1種衛生管理者試験 2024年10月公表 問35

男女による差がない指標




問題文
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学習する女性

※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、試験協会が2024年10月に公表した第1種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。

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2024年10月公表問題 問35 難易度 2022年4月公表問題以来の出題。過去問出題数は少ないが、過去問の学習で正答できる。
男女の生理的な差

問35 次のうち、正常値に男女による差がないとされているものはどれか。

(1)赤血球数

(2)ヘモグロピン量

(3)ヘマトクリット値

(4)血小板数

(5)基礎代謝量

正答(4)

【解説】

本問は、過去問を学習するに当たって、何年間の公表問題を学習するべきかの指標となる。このタイプの問題が出題されるのは 2022 年4月公表問題の問39以来であり、(4)の血小板については2019 年4月公表問題の問40以来である。

健康診断の基準値(正常とされる値)は、腹囲などを別にすれば健診機関ごとに定めている。男女間で差があるのは、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット(血液中に赤血球の占める容積割合)、クレアチニン、尿酸、γ-GTB、ALPなど。

(1)差がある。(一社)日本衛生検査所協会のサイトによると、赤血球数は男性では420~570万個/㎕、女性では380~500万個/㎕とされ、男性の方が多い。

(2)差がある。(一社)日本衛生検査所協会によると、ヘモグロビンは男性が13.5~18g/㎗、女性では11.5~16g/㎗程度とされ、男性の方が多い。

(3)差がある。(一社)日本衛生検査所協会によると、ヘマトクリット値は男性では40~52%、女性では33~45%とされ、男性の方が高い。

(4)男女間で差がない。鹿児島医療センターの「受けられる検体検査のことがよくわかる検査結果について」によると、血小板の正常値は「基準値:男女とも 15~35万 /μl」とされており、男女間で差はない。

(5)差がある。(公社)日本医師会の「1日に必要なカロリー 推定エネルギー必要量」によると、基礎代謝量は、男女間、年齢間によって差がある。高齢になるほど低下し、同じ年齢であれば男性の方が高い。

2024年10月15日執筆