第1種衛生管理者試験 2023年4月公表 問38

炭水化物、脂質及び蛋白質を分解する消化酵素




問題文
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学習する女性

※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、試験協会が2023年10月に公表した第1種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。

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2023年10月公表問題 問38 難易度 栄養素の消化・分解は産業保健との関係性は低いが、過去問の学習で正答できる問題が出される。
消化器系

問38 摂取した食物中の炭水化物(糖質)、脂質及びたん白質を分解する消化酵素の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。

炭水化物(糖質) 脂質 たん白質
(1) マルターゼ   リパーゼ   トリプシン
(2) トリプシン   アミラーゼ   ペプシン
(3) ペプシン   マルターゼ   トリプシン
(4) ペプシン   リパーゼ   マルターゼ
(5) アミラーゼ   トリプシン   リパーゼ

正答(1)

【解説】

炭水化物(糖質)は、まず、唾液やすい液などに含まれるアミラーゼで、オリゴ糖、二糖、さらに単糖に分解される。その後、腸液に含まれるマルターゼ、スクラーゼ及びラクターゼによって、二糖が単糖に分解される。

脂質(脂肪)は、すい臓から分泌される消化酵素であるリパーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解される。

たん白質は、胃液に含まれるペプシンや、膵液に含まれるトリプシン、ペプチダーゼなどの消化酵素によってアミノ酸やジ・トリペプチドに分解される。

従って、(1)が正答となる。

2023年10月06日執筆