第1種衛生管理者試験 2022年4月公表 問08

電離放射線障害防止規則の管理区域




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※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、試験協会が2022年4月に公表した第1種衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。

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2022年04月公表問題 問08 難易度 2020年4月に類問があるが過去問は多くない。とはいえ過去問の学習で正答できる問題である。
電離則の管理区域

問8 電離放射線障害防止規則に基づく管理区域に関する次の文中の[ ]に入れるAからCの語句又は数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

① 管理区域とは、外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が[ A ]間につき[ B ]を超えるおそれのある区域又は放射性物質の表面密度が法令に定める表面汚染に関する限度の10分の1を超えるおそれのある区域をいう。

② ①の外部放射線による実効線量の算定は、[ C ]線量当量によって行う。

(1) 1か月   1.3mSv   70µm
(2) 1か月   5mSv   1cm
(3) 3か月   1.3mSv   70µm
(4) 3か月   1.3mSv   1cm
(5) 3か月   5mSv   70µm

正答(4)

【解説】

管理区域については電離則第3条に定義等が定められている。これにより、以下のようになり、(4)が正答となる。

① 管理区域とは、外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が3か月間につき1.3mSvを超えるおそれのある区域又は放射性物質の表面密度が法令に定める表面汚染に関する限度の10分の1を超えるおそれのある区域をいう。

② ①の外部放射線による実効線量の算定は、1cm線量当量によって行う。

【電離放射線障害防止規則】

(管理区域の明示等)

第3条 放射線業務を行う事業の事業者(第62条を除き、以下「事業者」という。)は、次の各号のいずれかに該当する区域(以下「管理区域」という。)を標識によつて明示しなければならない。

 外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が3月間につき1.3ミリシーベルトを超えるおそれのある区域

 放射性物質の表面密度が別表第三に掲げる限度の10分の1を超えるおそれのある区域

 前項第一号に規定する外部放射線による実効線量の算定は、1センチメートル線量当量によつて行うものとする。

3~5 (略)

2022年04月02日執筆