問28 労働者の健康保持増進のために行う健康測定における運動機能検査の項目とその測定種目との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
(1) | 筋力 | ・・・ | 握力 |
(2) | 柔軟性 | ・・・ | 上体起こし |
(3) | 平衡性 | ・・・ | 閉眼(又は開眼)片足立ち |
(4) | 敏しょう性 | ・・・ | 全身反応時間 |
(5) | 全身持久性 | ・・・ | 最大酸素摂取量 |
このページは、試験協会が2020年4月に公表した衛生管理者試験問題の解説を行っています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2020年04月公表問題 | 問28 | 難易度 | THPについてのかなり細かな問題。時代遅れな内容だが頻出事項である。正答しておきたいところ。 |
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THP指針 | 4 |
問28 労働者の健康保持増進のために行う健康測定における運動機能検査の項目とその測定種目との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
(1) | 筋力 | ・・・ | 握力 |
(2) | 柔軟性 | ・・・ | 上体起こし |
(3) | 平衡性 | ・・・ | 閉眼(又は開眼)片足立ち |
(4) | 敏しょう性 | ・・・ | 全身反応時間 |
(5) | 全身持久性 | ・・・ | 最大酸素摂取量 |
正答(2)
【解説】
本問は、中央労働災害防止協会の運動機能検査値の新5段階評価(以下、本問の解説中において「新5段階評価」という。)からの出題であると思われる。新5段階評価では、健康測定における運動機能検査の項目とその測定種目を次表のように定めている。
厚生労働省の事業場における労働者の健康保持増進のための指針には、運動機能検査の項目までは記載されていない。すでに、この指針に則したTHPそのものがあまり行われてはおらず、やや時代遅れな設問である。ただ、常識で判断することにより正答は可能かもしれない。
測定種目 | 運動機能検査の項目 |
---|---|
筋力 | 握力 |
上体おこし | 筋持久力 |
座位体前屈 | 柔軟性 |
全身反応時間 | 敏しょう性 |
閉眼片足立ち | 平衡性 |
(間接法による)最大酸素摂取量 | 全身持久性 |
(1)正しい。新5段階評価では、筋力の測定には握力検査を行うとしている。
(2)誤り。新5段階評価では、柔軟性の測定には座位体前屈を行うとしている。上体起こしは筋持久力の測定のために行う。
(3)正しい。新5段階評価では、平衡性の測定には閉眼(又は開眼)片足立ち検査を行うとしている。
(4)正しい。新5段階評価では、敏しょう性の測定には全身反応時間検査を行うとしている。
(5)正しい。新5段階評価では、全身持久性の測定には最大酸素摂取量検査を行うとしている。