第1種衛生管理者試験 2019年10月公表 問20

特殊健康診断




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合格

 このページは、試験協会が2019年10月に公表した衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2019年10月公表問題 問20 難易度 特殊健康診断に関する基本的な知識問題である。確実に正答できなければならない問題。
特殊健康診断

問20 特殊健康診断に関する次の文中の   内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「特殊健康診断において有害物の体内摂取量を把握する検査として、生物学的モニタリングがあり、トルエンについては、尿中の A を測定し、 B については、 C 中のデルタアミノレブリン酸を測定する。」

(1) 馬尿酸     尿
(2) 馬尿酸     血液
(3) マンデル酸     尿
(4) マンデル酸   水銀   尿
(5) マンデル酸   水銀   血液

正答(1)

【解説】

化学物質ばく露後の代謝物は、生物学的モニタリングのばく露指標となる。化学物質とばく露指標の組合せは、基本的な衛生管理者の教科書には必ず記されている。これは語呂合わせでよいから、覚えておこう。

次に示す表から明らかなように、(1)が正答で、「トルエンについては、尿中の馬尿酸を測定し、 鉛 については、 尿 中のデルタアミノレブリン酸を測定する」となる。

物質名 ばく露指標(特殊健康診断の検査内容)
トルエン 尿中馬尿酸
キシレン 尿中メチル馬尿酸
スチレン 尿中マンデル酸
テトラクロルエチレン 尿中トリクロル酢酸又は総三塩化物
1.1.1-トリクロルエタン
トリクロルエチレン
N.N-ジメチルホルムアミド 尿中N-メチルホルムアミド
ノルマルヘキサン 尿中2,5-ヘキサンジオン
血液中鉛、尿中デルタアミノレブリン酸
2020年07月21日執筆 2020年07月26日修正