第1種衛生管理者試験 2019年4月公表 問37

体温調節と脳の働き




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合格

 このページは、試験協会が2019年4月に公表した衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2019年04月公表問題 問37 難易度 体温調節に関する基本的な問題である。確実に正答できるようにしておこう。
体温調節の仕組み

問37 体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)体温調節中枢は、脳幹の延髄にある。

(2)体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。

(3)寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。

(4)計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。

(5)人間は発汗のほかに、常時、呼気や皮膚表面からも水分を蒸発させており、この蒸発のことを不感蒸泄という。

正答(5)

【解説】

(1)誤り。体温調節に関わる自律神経系の中枢は視床下部にある(体温調節機能は視床下部最吻側に位置する視索前野にある)。

(2)誤り。体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを「恒常性」という。

(3)誤り。寒冷な環境においては、皮膚の血管が縮小して血流量を減らし、血液から熱が逃げないようにする。

(4)誤り。汗が蒸発すると、気化熱によって体の熱を奪って体温を下げる。水の気化熱は1gにつき約0.58kcalであるから、10gの汗は約5.8kcalの熱を奪う。一方、人体の比熱は約0.83であり、体重70kgの人の熱容量は70×0.83=58.1kcalとなる。従って、汗が10g蒸発すると、計算上体温は0.1℃下がる。もちろん、これは計算上のことであって、実際には0.1℃も下がらない。

(5)正しい。不感蒸泄とは、発汗以外の皮膚および呼気からの水分喪失をいう。文献によっては、皮膚からの蒸散のみを指すとするものもある。不感蒸泄の量は、条件により変動するが、常温安静時には健常成人で1日に約900ml(皮膚から約600ml,呼気による喪失分が約300ml)程度と言われる。

2019年05月12日執筆 2019年10月06日修正