第1種衛生管理者試験 2017年4月公表 問18

局所排気装置の基本的な構成




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合格

 このページは、試験協会が2017年4月に公表した衛生管理者試験問題の解説を行っています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2017年04月公表問題 問18 難易度 局所排気装置の基本構成に関する知識問題。過去問は少ないが確実に正答できなければならない。
局所排気装置の基本構成

問18 局所排気装置の基本的な構成に関する次の文中の   内に入れる A から C の語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「局所排気装置は、有害物の発生源の近くにフードを設けて定常的な吸引気流をつくり、有害物が拡散する前に吸引除去するものであり、空気清浄装置を付設した場合の基本的な構成は、発生源の側から順に次のとおりである。

フード → 吸引ダクト(枝ダクト → 主ダクト)→ A  B  C →排気口」

(1) ファン   空気清浄装置   排気ダクト
(2) 排気ダクト   空気清浄装置   ファン
(3) 排気ダクト   ファン   空気清浄装置
(4) ファン   排気ダクト   空気清浄装置
(5) 空気清浄装置   ファン   排気ダクト

正答(5)

【解説】

職場の安全サイトの安全衛生キーワード「局所排気装置」からの出題であろう。なお、具体的な図が、厚生労働省の対策シート「換気、空気清浄」に記載されている。

考え方としては、まず、空気清浄装置はファンの前(吸引側)に設置する必要がある。ファンが痛まないように、できるだけファンの前に空気清浄をしておきたいのである。参考までに有機則第15条第1項を示す。ここにいう「排風機」とはファンとそれを作動させる装置である。

従って(2)か(5)が正答ということになるが、その名称から「排気ダクト」がAではないということは分かるだろう。吸引ダクトと排気ダクトが直接つながっているなら、わざわざその2つを区別をする必要はあるまい。

以上により、(5)が正答と分かるだろう。

【有機溶剤中毒予防規則】

(排風機等)

第15条 事業者は、局所排気装置の排風機については、当該局所排気装置に空気清浄装置が設けられているときは、清浄後の空気が通る位置に設けなければならない。ただし、吸引された有機溶剤の蒸気等による爆発のおそれがなく、かつ、フアンの腐食のおそれがないときは、この限りでない。

 (略)

2020年08月09日執筆