問25 平成30年における我が国の労働災害統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)建設業、陸上貨物運送事業、林業について、死傷年千人率(休業4日以上)を比較すると、高い順に、建設業、陸上貨物運送事業、林業となっている。
(2)全産業の労働災害による年間の死亡者数は、1000人を下回っている。
(3)労働災害発生状況の指標である度数率とは、100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表し、強度率とは、1000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数で、災害の重さの程度を表す。
(4)事業場規模別にみた全産業の死傷者数(休業4日以上)は、3/4程度が労働者数100人未満の事業場で発生している。
(5)全産業の労働災害を事故の型別に見ると、死傷者数(休業4日以上)では転倒が最も多く、死亡者数では墜落・転落が最も多い。
このページは、2020年の労働安全コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と正答を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2020年度(令和02年度) | 問25 | 難易度 | 我が国の労働災害統計は、例年、タイプは変わるが必ず出題される定番の問題。落としてはならない。 |
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我が国の労働災害統計 | 2 |
問25 平成30年における我が国の労働災害統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)建設業、陸上貨物運送事業、林業について、死傷年千人率(休業4日以上)を比較すると、高い順に、建設業、陸上貨物運送事業、林業となっている。
(2)全産業の労働災害による年間の死亡者数は、1000人を下回っている。
(3)労働災害発生状況の指標である度数率とは、100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表し、強度率とは、1000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数で、災害の重さの程度を表す。
(4)事業場規模別にみた全産業の死傷者数(休業4日以上)は、3/4程度が労働者数100人未満の事業場で発生している。
(5)全産業の労働災害を事故の型別に見ると、死傷者数(休業4日以上)では転倒が最も多く、死亡者数では墜落・転落が最も多い。
正答(1)
【解説】
(1)誤っている。建設業、陸上貨物運送事業、林業について、死傷年千人率(休業4日以上)を比較すると、高い順に、林業、陸上貨物運送事業、建設業となっている。順序が逆である。
なお、詳細な数値は、直前チェックシートの死傷病年千人率のページを参照して頂きたい。
(2)正しい。全産業の労働災害による年間の死亡者数は、1000人を下回っている。右図を参照して頂きたい。
(3)正しい。本肢の通りである。なお、厚労省の職場のあんぜんサイト、安全衛生キーワードの「度数率、強度率、年千人率」を各自参照のこと。
(4)正しい。事業場規模別にみた全産業の死傷者数(休業4日以上)は、3/4程度が労働者数100人未満の事業場で発生している。右図を参照して頂きたい。
(5)正しい。全産業の労働災害を事故の型別に見ると、死傷者数(休業4日以上)では転倒が最も多く、死亡者数では墜落・転落が最も多い。