労働安全コンサルタント試験 2020年 産業安全一般 問22

GHSの危険有害性区分と絵表示




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合格

 このページは、2020年の労働安全コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と正答を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2020年度(令和02年度) 問22 難易度 GHSの危険有害性区分を表す絵表示を問う知識問題。確実に正答できなければならない。
GHSの絵表示

問22 化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)では、化学品の危険有害性を国際的に統一された基準に従って分類しており、分類の結果の危険有害性区分は絵表示を用いて表示することとなっている。次のイ~ニに示す危険有害性区分とこれを表す絵表示について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

危険有害性区分 絵表示
イ  可燃性固体 イの図
ロ  金属腐食性化学品   ロの図
ハ  高圧ガス ハの図
ニ  不安定爆発物 ニの図

(1)イ   ロ

(2)イ   ハ

(3)ロ   ハ

(4)ロ   ニ

(5)ハ   ニ

正答(2)

【解説】

GHSの絵表示は9種類あり、厚生労働省の「職場の安全サイト」の「GHSとは」などにまとめられている。

なお、本問では原典の印刷の関係で白黒2色刷りとなっているが、本来は周辺の四角形の枠は赤表示でなければならない。

イ 誤り。この絵表示は「支燃性・酸化性ガス」「酸化性液体」「酸化性固体」を表す。自分自身は燃えないが、酸素を出して他の物を燃やすと覚えておけばよい。炎の中心に書かれた円は、酸素の“O”を表現していると考えると覚えやすいだろう。

ロ 正しい。この絵表示は「金属腐食性物質」の他「皮膚腐食性・刺激性(区分1A-C)、眼に対する重篤な損傷・眼刺激性(区分1)」を表している。試験管から垂らして、金属片や手を腐食しているイメージ。

ハ 誤り。この絵表示は、比較的危険有害性の低い物質一般を表す。「急性毒性(区分4)」、「皮膚腐食性・刺激性(区分2)」、「眼に対する重篤な損傷・眼刺激性(区分2A)」、「皮膚感作性」、「特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)(区分3)」である。

ニ 正しい。この絵表示は、爆発を起こす物質を表す。「火薬類」、「自己反応性化学品」、「有機過酸化物」を表す。まさに爆発しているイメージの絵柄である。

2020年11月21日執筆