労働安全コンサルタント試験 2019年 産業安全一般 問21

粉じん爆発




問題文
トップ
合格

 このページは、2019年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」か「パンくずリスト」をご利用ください。

 柳川に著作権があることにご留意ください。

2019年度(令和元年度) 問21 難易度 かなり基本的な問題である。迷うようなものもない。確実に正答しなければならない問題である。
粉じん爆発

問21 粉じん爆発に関する次のイ~ニの記述について、適切なもののみを全て挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。

イ 粉じん爆発は、空気中に浮遊している粉じん粒子が燃焼することに起因する。

ロ 粉じん粒子は、単位質量当たりの表面積が小さいほど爆発しやすい。

ハ 粉じん爆発が生じる最低の粉じん濃度を、爆発下限濃度という。

ニ プラスチック粉じんは、静電気では着火しない。

(1)イ

(2)イ   ロ   ハ   ニ

(3)イ   ハ

(4)ロ   ハ   ニ

(5)ロ   ニ

正答(3)

【解説】

イ 適切である。まさにこの通りである。

ロ 不適切である。粒子を構成する材料が空気中の酸素と触れ合う面積が大きいほど爆発しやすくなる。すなわち、粒子が小さく単位質量当たりの表面積が大きくなるほど、爆発しやすく爆発のエネルギーも大きくなる。なお粉じんが爆発する大きさは、0.1~100[μm]といわれる。

ハ 適切である。ただし、粉じんの場合、粒径その他によって爆発下限濃度は異なるので、物質ごとに数字が定まるわけではない。

ニ 不適切である。プラスチック粉じんだからといって、静電気で着火しないわけがなかろう。

2020年01月04日執筆