労働安全コンサルタント試験 2018年 産業安全一般 問20

プロパンと酸素の完全燃焼




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合格

 このページは、2018年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2018年度(平成30年度) 問20 難易度 中学校の物理学の知識があれば正答可能。意外に合否を分けた問題かもしれない。確実に正答したい。
完全燃焼の物理

問20 密閉容器に保存されている空気とプロパン(C3H8)の混合気体が燃焼して、プロパンと酸素が双方とも完全に消費された場合、燃焼前の容器中のプロパンの濃度として、最も近い値は次のうちどれか。

(1)2 vol%

(2)4 vol%

(3)8 vol%

(4)16 vol%

(5)32 vol%

正答(2)

【解説】

プロパン(C3H8)が完全に燃焼してCO2とH2Oになるには、プロパン1に対して、酸素(O2)が5必要になる。

C3H8+5 O2=3 CO2+4 H2O

そして、同温、同体積の気体の体積は分子の数によって決まる。通常の空気には酸素が20vol%含まれているから、これが完全に消費されたのであれば、プロパンの濃度は4 vol%だったということになる。

従って、正答は(2)となる。

2018年10月27日執筆 2020年02月11日修正