労働安全コンサルタント試験 2017年 産業安全一般 問19

最小着火エネルギー




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合格

 このページは、2017年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2017年度(平成29年度) 問19 難易度 爆発火災の問題は範囲が広いので大変だが、レベルはそれほど高くない。確実に正答できなければない。
最小着火エネルギー

問19 最小着火エネルギーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)一般的に、可燃性粉じんの最小着火エネルギーは、可燃性のガスや蒸気の場合と比べて大きい。

(2)最小着火エネルギーは、混合物の組成によって変化する。

(3)最小着火エネルギーの単位は、J(ジュール)で示される。

(4)一般的に、水素の最小着火エネルギーは、エタンの最小着火エネルギーよりも小さい。

(5)温度が高いほど最小着火エネルギーは、大きくなる。

正答(5)

【解説】

他の問が「適切でないものはどれか」となっているにも関わらず、この問だけは「誤っているものはどれか」となっている。しかし、内容を見る限りでは特に深い意味はないように思える。

(1)正しい。ガスや蒸気が個々の分子として期中に存在しているのに対し、粉じんは個体の塊であるから、一般的にということであれば、最小着火エネルギーは粉じんの方が大きくなるといえる。

(2)正しい。可燃性ガスの最小着火エネルギーはガスの濃度により変化し、化学量論組成付近で最小となり、それより高濃度でも低濃度でも増加する。

(3)正しい。というより当然だろう。エネルギーをJ(ジュール)以外のどのような単位で表すというのであろうか(Nmで表せないこともないだろうが・・・)。

(4)正しい。水素・空気混合気の最小着火エネルギーは、0.011~0.019mJとの報告があり、一方のエタンは0.25mJ、メタンは0.28mJである。水素やアセチレン(0.019mJ)、エチレン(0.096mJ)の最小着火エネルギーは極めて小さいと覚えておけばよい。

(5)誤り。温度が高ければその物質の持つエネルギーも大きいので、他の条件が同じであればより少ないエネルギーで着火するようになるのは当然である。

2018年10月27日執筆 2020年04月05日修正