問9 作業現場におけるヒューマンエラーによる労働災害を防止するための次の方策のうち、優先度が最も低いものはどれか。
(1)作業手順を改めることにより、ヒューマンエラーが起こりにくいようにする。
(2)自動化により、ヒューマンエラーを起こす作業をなくす。
(3)ヒューマンエラーが起こらないように、関係労働者に対して注意を徹底する。
(4)操作装置をフールプルーフ化する。
(5)一つのヒューマンエラーのみでは事故に至らないように作業方法を改める。
このページは、2015年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2015年度(平成27年度) | 問09 | 難易度 | 作業現場におけるヒューマンエラーに関する思考問題である。常識で考えれば正答できるだろう。 |
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ヒューマンエラー | 2 |
問9 作業現場におけるヒューマンエラーによる労働災害を防止するための次の方策のうち、優先度が最も低いものはどれか。
(1)作業手順を改めることにより、ヒューマンエラーが起こりにくいようにする。
(2)自動化により、ヒューマンエラーを起こす作業をなくす。
(3)ヒューマンエラーが起こらないように、関係労働者に対して注意を徹底する。
(4)操作装置をフールプルーフ化する。
(5)一つのヒューマンエラーのみでは事故に至らないように作業方法を改める。
正答(3)
【解説】
人間が不安全な行動をとるのは、以下の4つのパターンがある。
① | 知らない | そもそも、それが不安全な行為だと知らない |
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② | できない | それが、不安全な行為だと知ってはいても、正しい行動をとるスキルがない。 |
③ | やらない | それが、不安全な行為だと知っており、正しい行動をとること能力もあるが、やらない |
④ | エラー | それが、不安全な行為だと知っており、正しい行動をとる能力もあり、正しい行動をする気もあったが、間違えた |
本問の選択肢のうち、(1)(2)(4)及び(5)は、エラーについても効果がある。しかし、(3)は①には適切に行えば効果はあり、③にもまったく効果がないわけではないが、②や④には役に立たない。
従って、本肢の正答は(3)となる。