労働安全コンサルタント試験 2015年 産業安全一般 問08

化学プラントの警報




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合格

 このページは、2015年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2015年度(平成27年度) 問08 難易度 化学プラントの警報の種類と使い分けに関する知識問題である。常識で考えれば正答できるだろう。
化学プラントの警報

問8 化学プラントのコントロールセンターでの作業時における次のa ~ c の警報の手段とア~ウの警報として伝えたい情報の組合せのうち、適切なものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

警報の手段   警報として伝えたい情報
a 音   ア 異常の発生箇所
b 光   イ 異常の内容及び程度
c 指針(メーター)   ウ 異常の発生

(1)a-ア b-イ c-ウ

(2)a-ア b-ウ c-イ

(3)a-イ b-ウ c-ア

(4)a-イ b-ア c-ウ

(5)a-ウ b-ア c-イ

正答(5)

【解説】

化学プラントで異常な事態が発生したとき、運転員は何か通常の作業を行っているだろうから、「異常の発生」は他のことをしていても気付くような方法でなければならない。従って、音で知らせる(航空機では、失速しそうな時は振動も用いる)のが最も有効であろう。

運転員が気づいて、どこに異常があるかを確認するために周囲(やコントロールパネル)を見回したときに、すぐにそれと分かるようにするためにはランプを点滅させたり特別な色で知らせたりするのが効果的である。従って、異常の発生個所は光で知らせるのが有効である。

最後に、どのような状況かを知らせるのは、光によって確認した該当のメーター類を確認すればよい。

従って、正答は(5)となる。

【本問への追記】

プラントアラームについての最近の研究は、アラームの頻度についてのものが多く、本問のようなことについて論じているガイドラインや論文はあまり見かけないが、落ち着いて考えれば正答は難しくはないだろう。

2018年10月27日執筆 2020年05月10日修正