問17 安全装置とそれを使用している機械の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
安全装置 | 機械 | ||
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(1) | 水平保持安全装置 | 動力プレス | |
(2) | 次第ぎき非常止め装置 | 高所作業車 | |
(3) | 巻過防止装置 | ショベルローダー | |
(4) | PSDI 式安全装置 | スタッカー式クレーン | |
(5) | ホールド・ツゥ・ラン制御装置 | 食品加工用機械のミキサー |
このページは、2014年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2014年度(平成26年度) | 問17 | 難易度 | 安全装置に関する基本的な知識問題。確実に正答できなければならない。 |
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安全装置と使用機械 | 2 |
問17 安全装置とそれを使用している機械の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
安全装置 | 機械 | ||
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(1) | 水平保持安全装置 | 動力プレス | |
(2) | 次第ぎき非常止め装置 | 高所作業車 | |
(3) | 巻過防止装置 | ショベルローダー | |
(4) | PSDI 式安全装置 | スタッカー式クレーン | |
(5) | ホールド・ツゥ・ラン制御装置 | 食品加工用機械のミキサー |
正答(5)
【解説】
(1)誤り。機械設備の水平を維持(保持)する安全装置は、高所作業車や一部の移動式クレーンに採用されている。また、クレーンでつり荷を水平に維持する装置も存在している。前者はあまり「水平保持安全装置」とは呼ばないので、出題者は、後者をイメージしていたのかもしれない。
いずにせよ、動力プレスはしっかりした基礎の上部に設置することが原則であり、水平を維持する装置など存在していない。
(2)誤り。次第ぎき非常止め装置は、エレベータに用いられる安全装置である。早ぎき式と次第ぎき式がある。高所作業車に用いる装置ではない。
(3)誤り。巻過防止装置はクレーンに用いられる安全装置である。ショベルローダーに用いる装置ではない。
(4)誤り。PSDI(Presence Sensing Device Initiation)の光線式安全装置は、起動機能を兼ねた動力プレス用の安全装置である。スタッカー式クレーンに用いられるものではない。
(5)正しい。ホールド・ツゥ・ラン制御装置とは、手動制御器を作動させている間だけ機械の機能を起動し、かつ、低速運転を維持する制御装置で、食品加工用機械のミキサーに用いられる。