労働安全コンサルタント試験 2014年 産業安全一般 問04

鉄鋼記号の意味




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 このページは、2014年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2014年度(平成26年度) 問04 難易度 鉄鋼記号の意味に関する知識問題。知らないと正答しようがない。やや難問だったろう。
鉄鋼記号の意味

問4 一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101)の一つである鉄鋼記号SS400について、この鉄鋼記号の最初のS、2番目のS及び 400 のそれぞれが表す内容の組み合わせとして、適切なものは次のうちどれか。

    最初のS   2番目のS   400
(1) Strength   Steel   降伏点
(2) Steel   Strength   降伏点
(3) Structure   Steel   最高引張強さ
(4) Steel   Structure   最低引張強さ
(5) Shear   Stress   最高せん断強さ

正答(4)

【解説】

これは、知っているかどうかだけの問題だが、鉄鋼記号は3つの部分から成り立っており、最初の部分は材質、次の部分は規格名又は商品名、最後の部分は種類を表している。なお、最初と次の部分は英字1文字とは限らない。

最初の材質の部分は、例えば、SならSteel、FならFerrumuを表している。

次の規格又は製品名は、例えば、Pは薄板(Plate)、Uは特殊用途(Use)、Wは綿材、Tは管(Tube)、Kは工具(Kogu)、Cは鋳造(Casting)、Fは鍛造(Forging)を表している。

そして最後の部分は、材料の種類番号、最低引張強さ又は耐力を示している。

SS400の場合、最初のSは「Steel」を表し、2番目のSは「Structure」の頭文字で一般構造用圧延材を意味する。そして最後の400は、最低引張強さを示している。

従って、(4)が正答となる。

※ 東洋シャフト(株)「鉄鋼記号の見方と機械構造用鋼記号体系」を参照した。

2020年06月13日執筆