問13 作業手順に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
(1)作業手順を作業者に押しつけるだけでは守られにくいので、作業手順の作成段階から作業者が参加できるような方式にすることが望ましい。
(2)決定した作業手順書は、作業者に事前配布して各自で学習できるようにするとともに、急所については作業前ミーテイングで再確認することが望ましい。
(3)個々の作業者から随時、作業のしにくさ等についての意見・情報を収集し、作業手順の不都合な部分の修正を行うことが望ましい。
(4)管理監督者は、作業手順の励行を自ら率先垂範することにより、作業者の励行意識を高めるとともに、励行されない場合の問題点を体得することができる。
(5)管理監督者は、作業手順を励行しているか否かについて自らチェックするよりも随時作業者に報告させ、励行されていない場合には、その問題点の背景の把握に努めることが望ましい。
このページは、2013年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2013年度(平成25年度) | 問13 | 難易度 | 本問も前2問に続き、ほぼ常識問題のレベル。誤答する可能性はないだろう。 |
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作業手順 | 1 |
問13 作業手順に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
(1)作業手順を作業者に押しつけるだけでは守られにくいので、作業手順の作成段階から作業者が参加できるような方式にすることが望ましい。
(2)決定した作業手順書は、作業者に事前配布して各自で学習できるようにするとともに、急所については作業前ミーテイングで再確認することが望ましい。
(3)個々の作業者から随時、作業のしにくさ等についての意見・情報を収集し、作業手順の不都合な部分の修正を行うことが望ましい。
(4)管理監督者は、作業手順の励行を自ら率先垂範することにより、作業者の励行意識を高めるとともに、励行されない場合の問題点を体得することができる。
(5)管理監督者は、作業手順を励行しているか否かについて自らチェックするよりも随時作業者に報告させ、励行されていない場合には、その問題点の背景の把握に努めることが望ましい。
正答(5)
【解説】
(1)適切である。作業手順を作業者に一方的に押しつけるだけでは守られにくい面があることは事実である。作業手順の作成段階から作業者が参加できるような方式にすることは、作業の実態にもよるだろうが、可能であれば望ましいといえる。
(2)適切である。決定した作業手順書を、作業者に事前配布して各自で学習できるようにすることは、勤務中に学習の時間が確保でき、かつ自己学習で十分に理解できる内容になっているという前提であれば、不適切であるとはいえない。また、急所については作業前ミーテイングで再確認することが望ましいことは言うまでもないだろう。
(3)適切である。実際に実施してみて、個々の作業者から随時、作業のしにくさ等についての意見・情報を収集することによって問題点等を検証し、作業手順の不都合な部分の修正を行うことが望ましいことはいうまでもない。
(4)適切である。管理監督者が、「作業手順の励行を自ら率先垂範することにより、作業者の励行意識を高めるとともに、励行されない場合の問題点を体得することができる」かどうかは、その管理監督者の職務にもよるだろうが、それを求められる管理監者がいることは間違いないだろう。
(5)適切ではない。管理監督者は、作業手順が励行されているか否かを自らチェックして、励行されていなければ是正しなければならない。それが、管理監督者の本来の職務であろう。明らかに誤っている。