労働安全コンサルタント試験 2013年 産業安全一般 問09

人間と機械の特徴




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合格

 このページは、2013年の労働安全衛生コンサルタント試験の「産業安全一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2013年度(平成25年度) 問09 難易度 ほとんど出題されない分野の問題だが、ほぼ、常識問題のレベル。間違うことはあり得ないだろう。
人間と機械の特徴

問9 次に示すイからチは.人間と機械を比較したときの人間又は機械の一般的な特徴を記述したものである。(1)~(5)に示すこれらの組合せのうち、人間に当てはまるものの組合せとして適切なものはどれか。

イ 柔軟物の取り扱いが苦手である。

ロ 特徴抽出、パターン認識、連想などの高度の能力を持つ。

ハ 繰り返し作業、長時間作業に弱く、耐久性がない。

ニ 予想外の出来事に対しては、無能力である。

ホ 物理量の検出範囲が広く、正確である。

へ 経験を蓄積できる。

ト 記憶が正確である。

チ 信頼性が変化しやすい。

(1)イ、ロ、ホ、へ

(2)イ、ハ、ホ、ト

(3)イ、ニ、へ、チ

(4)ロ、ハ、へ、チ

(5)ニ、ホ、ト、チ

正答(4)

【解説】

イ 機械の特徴である。柔軟物の取り扱いを産業用ロボットなどの機械にやらせようという研究はさかんに進められているが、現時点では機械は柔軟物や破損しやすい物の取扱いは苦手だと言ってよい。

ロ 人間の特徴である。現時点では、特徴抽出や、パターン認識は機械の方が人間よりも優れている面があるが、連想などの高度の能力は人間の方が上だと言ってよい。

ハ 人間の特徴である。機械は、繰り返し作業、長時間作業に向いており、耐久性は人間よりもはるかに高い。

ニ 機械の特徴である。現時点では、機械は予想外の出来事に対しては、無能力である。現状でも、AIの技術発展によって、チェスの競技などの限られた分野においては機械の方が人間よりも優れた判断をできるケースもあるが、一般的には人間の方が適切に判断ができる。

ホ 機械の特徴である。機械の物理量の検出範囲は人間よりも広く、かつ正確である。

へ 人間の特徴である。現時点では経験を蓄積できるのは人間の特徴と言ってよい。AI技術の進化によって、将来的にはなんともいえないが。

ト 機械の特徴である。機械は、故障しないという前提で、かつ数値や文章、図形の記憶など特定の事項に限れば、記憶が正確である。

チ 人間の特徴である。機械は故障しない限り、信頼性が変化することはない。

2021年01月24日執筆