労働衛生コンサルタント筆記試験(労働衛生一般)直前チェックシート

特殊健康診断と生物学的モニタリング


協議するビジネスパーソン

※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、労働衛生教育の対象者、教育内容、実施時期等について解説しています。

 労働衛生コンサルタント試験の筆記試験の直前チェックシートとして作成しました。

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【化学物質の有害性】

出題年 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 重要性
出題数 1 2 1

特殊健康診断については、過去に出題例は多くはないが生物学的モニタリングに関する問題などが出題されている。以下の点についてa覚えておく方が良い。

1 重要なポイント

以下のポイントを押さえておくこと。

【有機溶剤の尿中代謝物の検査結果に影響を与える要因】

※ 有機溶剤の尿中代謝物の検査結果に影響を与える要因は、口述試験でもよく出題される。

  • 作業終了から採尿までの時間が長いと、時間の経過によりばく露指標の濃度は低下するので正確性が欠ける。
  • 馬尿酸は、トルエンのみならず安息香酸などの芳香族炭化水素化合物が体内へ取り込まれたときに肝臓で生成されて尿中排泄される。そのため、安息香酸を使用した清涼飲料水や安息香酸を含有している苺、李、プルーン、クランベリーなどを摂取した直後には尿中馬尿酸が増加する。
  • 業務外での塗料や接着剤の使用していると、これらには有機溶剤が使用されているので、尿中代謝物の測定結果に影響を与えることがある。
  • 飲酒したり肝疾患の罹患があったりすると、代謝酵素の活性が影響を受ける。このため、例えば、職業上でトルエン等にばく露していても、代謝の遅れのために、ばく露初期には代謝物濃度が低値となり、その後の減衰は遷延する。すなわち、同じようにばく露していても、ばく露の直後には尿中代謝物の濃度が低くなることがある。
  • 採尿した試料の保管温度が高いと、尿中代謝物の測定値は一般に低下する。

2 生物学的モニタリング指標

また、特殊健康診断で義務付けられている生物学的モニタリング指標は、比較的よく出題されるので覚えておく必要がある。

【生物学的モニタリング指標】

【安衛法令の特殊健康診断で義務付けられる生物学的モニタリング指標】
物質名 ばく露指標(特殊健康診断の検査内容)
トルエン 尿中馬尿酸
キシレン 尿中メチル馬尿酸
スチレン 尿中マンデル酸
テトラクロルエチレン 尿中トリクロル酢酸又は総三塩化物
1.1.1-トリクロルエタン
トリクロルエチレン
N.N-ジメチルホルムアミド 尿中N-メチルホルムアミド
ノルマルヘキサン 尿中2,5-ヘキサンジオン
血液中鉛、尿中デルタアミノレブリン酸
2026年08月21日執筆