労働衛生コンサルタント筆記試験(労働衛生一般)直前チェックシート

有機溶剤の物性及び適正な使用


協議するビジネスパーソン

※ イメージ図(©photoAC)

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 労働衛生コンサルタント試験の筆記試験の直前チェックシートとして作成しました。

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【有機溶剤の物性及び適正な使用】

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出題数 1 1 1

有機溶剤の性状、健康障害防止対策については、それに特化した過去問は多くはないが、個々の問題の中に個別の肢として含まれることがある。必要なことは覚えておくようにしたい。

【重要事項】

  • 有機溶剤蒸気は、密度が空気より大きく、風通しの悪い作業場では床上に滞留しやすい。
  • 有機溶剤の中には、脂溶性と水溶性の双方の性質を示すものがある。
  • 一般的な意味の有機溶剤とは「モノを溶かす性質を持つ有機物」であり、炭素と水素を含む化合物である。一般に可燃性であるが、ハロゲン化炭化水素には難燃性のものがある。
  • これまでの中毒事例や実験結果によって、ジメチルアセトアミドやジメチルホルムアミドなど多くの有機溶剤は、経皮吸収されると考えられている。
  • 政府のモデルSDSによると25℃における蒸気圧は、ジクロロメタン(435 mmHg(HSDB(2017))、トルエン(28.4 mmHg(HSDB(2010))である。

【有機溶剤の極性とは】

  • 極性とは、誘電率や双極子モーメント等で評価される値で、極性の高い溶質は極性の高い溶媒に溶けやすく、これを親水性(水に溶けやすい性質)という。一方、極性の低い溶質は極性の低い溶媒に溶けやすい性質があり、これを疎水性(水に溶けにくい)という。
  • 様々な媒質の極性を表に示す。トルエン、アセトン、ベンゼン、メタノールなど主な物質の相対関係は覚えておくこと。
溶媒名 Rohrschneider
の極性パラメータ
溶媒名 Rohrschneider
の極性パラメータ
シクロヘキサン -0.2 エタノール 4.3
n-ヘキサン 0.1 酢酸エチル 4.4
四塩化炭素 1.6 メチルエチルケトン 4.7
イソプロピルエーテル 2.4 ジオキサン 4.8
トルエン 2.4 アセトン 5.1
ベンゼン 2.7 メタノール 5.1
塩化メチレン 3.1 アセトニトリル 5.8
二塩化エチレン 3.5 酢酸 6.0
イソプロピルアルコール 3.9 ジメチルホルムアミド 6.4
テトラヒドロフラン 4.0 エチレングリコール 6.9
n-プロパノール 4.0 ジメチルスルホキシド 7.2
クロロホルム 4.1 10.2

これまで、個々の物質についての性状等に関する問題も出題されている。過去問の一例を挙げると次の様なものがある。

【個別の有機溶剤の性状等】

  • 政府のモデルSDSによると、1,4-ジオキサンのn-オクタノール/水分配係数の値は、log P=-0.27(測定値:SRC(access on Jun. 2009)となっており、脂溶性及び水溶性を有していると評価される(※)
  • 政府のモデルSDSによるとアセトンの水溶解度は、1.00×106mg/Lであり、難水溶性ではない。
2026年08月25日執筆