労働衛生コンサルタント試験 2025年 労働衛生一般 問03

労働衛生統計




問題文
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月桂冠とEXPERTの文字を支える手

※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、2025年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、「下表の左欄」、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

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2025年度(令和07年度) 問03 難易度 労働衛生統計はほぼ必須で出題される。内容も基本的なものであり、確実に正答できなければならない。
労働衛生統計  3 

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問3 厚生労働省の労働衛生統計等に関する次のイ~ニの記述について、正しいもののみを全て挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。

イ 「定期健康診断結果調」によると、令和5年は、いずれかの健康診断項目に所見のあった者の人数の割合(有所見率)は約 60 %で、健康診断項目別では血糖検査の有所見率が最も高く約 30 %であった。

ロ 「業務上疾病調」による と、令和5年は、新型コロナウイルス感染症の患によるものを除き、業務上疾病総数は約1万人であり、そのうち負傷に起因する疾病が最も多く約 7,500 人、次いで多いものが物理的因子による疾病で約 1,400 人であった。

ハ 「じん肺健康管理実施結果調」によると、令和5年は、じん肺健康診断受診労働者数約 30 万人のうち、有所見者数は約 9,000 人で、そのうち管理1であった者が管理2以上になった新規有所見者数は約 1,000 人であった。

ニ 「令和5年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、調査対象事業場のうち事業場場模 50 人以上の事業場において、労働安全衛生法に基づくストレスチェックを実施した事業場の割合は約 80 %であり、そのうち、ストレスチェック結果の集団ごとの分析を実施した事業場の割合は約 80 %であった。

(1)イ   ロ   ハ

(2)イ   ハ

(3)イ   ニ

(4)ロ   ハ   ニ

(5)ロ   ニ

正答(5)

【解説】

問3試験結果

試験解答状況
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衛生統計は、過去問においても頻出事項である。労働衛生統計についての基本的な事項は当サイトの「労働衛生(産業保健)最新統計」で確認をしておいて頂きたい。

本問に関しては、イとロは覚えておかなければならない事項である。イとロが分かれば(4)と(5)の2択となる。あとは、ハが分かれば本問に関しては正答が可能である。

一般の定期健康診断の有所見率の推移

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イ 誤り。「定期健康診断結果調」によると、令和5年は、いずれかの健康診断項目に所見のあった者の人数の割合(有所見率)は約 58.9 %で、健康診断項目別では血中脂質(血糖検査ではない)の有所見率が最も高く約 31.2 %であった。なお、血糖検査は 13.1 %である。

新型コロナウイルス感染症の罹患を除く業務上疾病の推移

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ロ 正しい。「業務上疾病調」による と、令和5年は、新型コロナウイルス感染症の患によるものを除き、業務上疾病総数は 10,496 人であり、そのうち負傷に起因する疾病が最も多く 7,483 人、次いで多いものが物理的因子による疾病で 1,417 人であった。

じん肺健康診断実施状況

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じん肺新規有所見者数の推移

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ハ 誤り。「じん肺健康管理実施結果調」によると、令和5年は、じん肺健康診断受診労働者数 302,070 人のうち、有所見者数は約 916 人で、そのうち管理1であった者が管理2以上になった新規有所見者数は約 138 人であった。

事業場規模別ストレスチェック実施率の推移

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ニ 正しい。「令和5年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、調査対象事業場のうち事業場場模 50 人以上の事業場において、労働安全衛生法に基づくストレスチェックを実施した事業場の割合は約 81.7 %であり、そのうち、ストレスチェック結果の集団ごとの分析を実施した事業場の割合は約 78.9 %であった(※)

※ なお、労働安全衛生調査(実態調査)は、毎年同じ調査を行っているわけではないので、ストレス調査の実施率のデータがない年がある。グラフではその年は除いている。