労働衛生コンサルタント試験 2025年 労働衛生一般 問01

労働衛生の3管理(作業管理に該当するもの)




問題文
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月桂冠とEXPERTの文字を支える手

※ イメージ図(©photoAC)

 このページは、2025年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。

 他の問題の解説をご覧になる場合は、「下表の左欄」、グローバルナビの「安全衛生試験の支援」又は「パンくずリスト」をご利用ください。

 柳川に著作権があることにご留意ください。

2025年度(令和07年度) 問01 難易度 労働衛生管理の3管理は、過去に類問も多く、得点しやすい問題。確実に正答できなければならない。
労働衛生の3管理  3 

※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上

問1 労働衛生管理に関する次のイ~ニの措置について、作業管理に該当するもののみを全て挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。

イ 強烈な騒音を発する作業場所であることを標識によって明示する。

ロ じん肺管理区分が管理2となった労働者を粉じん作業以外の作業に配置転換する。

ハ 塗装作業に使用する塗料を有害性の低いものに変更する。

ニ 介護・看護作業において、福祉用具を導入して省力化を行う。

(1)イ   ロ   ハ

(2)イ   ハ

(3)イ   ニ

(4)ロ   ハ   ニ

(5)ロ   ニ

正答(3)

【解説】

問1試験結果

試験解答状況
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労働衛生の3管理は、2022 年度から4回続けての出題である。しかも、解法のコツがあり、比較的正答しやすい分野である。正答率はそれほど高くないが、このような問題を落とすのはかなり「もったいない」のである。

この分野の問題の解法については、当サイトの「労働衛生3管理の見分け方」を参照していただきたい(※)

※ 今回の受験者の解答は、最も多いのが正答の「イ、ニ」(3)で、次に多いのが誤答の「ロ、ニ」(5)と、イとロで迷ったようである。解答者は、このサイトに解答を入力して頂いた方であり、このサイトの読者の方が多いと思われる。すなわち、過去の労働衛生の3管理に関する問題の解説に記されている「労働衛生3管理の見分け方」を読んでおられたと思う。

それでもこのように解答が分かれたということは、各選択肢の文章にだまされたものであろう。慎重に解答するようにしたいところである。

なお、次に示す【受験テクニック】は、「労働衛生3管理の見分け方」からの再掲である。

【受験テクニック】

①  作業環境管理 : 音や電磁波のような物体ではないものを含めて、人がいなくても存在している“モノ”を管理する。
②  作業管理 : 作業者の体内に存在する“モノ”ではないが、作業者が存在して初めて意味を持つ“モノ”を管理する
③  健康管理 : 作業者の体内の“もの”あるいは“現象”を管理する。

イ 作業管理である。立ち入り禁止措置は、人がいなければ意味のない対策である。一般にルール作りは(立入禁止も含めて)作業管理と覚えておくとよい。

ロ 健康管理である。じん肺という作業者の「体内」に生じた疾病への対策であるから、健康管理になるのである。「粉じん作業以外の作業」の「作業」という言葉に引っかかってはいけない。

作業方法を工夫して、その作業を行う労働者のばく露量を減らすのが作業管理である。本肢のように、ある労働者を別な作業に変えたとしても、元の作業は誰か他の労働者が同じように行って同じようにばく露しているのである。このような対策を、作業管理とは言わない。

ハ 作業環境管理である。塗料を有害性の低いものに変更するのは、作業者がいなくても行えるので、作業環境管理なのである。施設・設備・材料などの危険有害性を減じるのは作業環境管理だと思ってよい。

ニ 作業管理である。本肢は、いわゆるノーリフトケア(ノーリフティングケア)を念頭に置いたものであろう。腰痛のリスクのあるリフティング作業をなくすという意味で、作業の改善になる。「省力化」という言葉にだまされてはいけない。