問13 厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づく健康保持増進活動に関する次のイ~ニの記述について、正しいもののみを全て挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。
イ 労働者の健康の保持増進のための具体的措置としては、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、口腔保健指導、保健指導等がある。
ロ 健康保持増進措置は、労働者の健康状態の改善を目指すために個々の労働者に対して実施するものと、事業場全体の健康状態の改善等のために労働者を集団として捉えて実施するものがある。
ハ 加齢に伴う筋量の低下等による健康状態の悪化を防ぐためには、高齢期のみならず、若年期からの運動の習慣化等の健康保持増進が有効である。
ニ 指針における「産業医等」とは、産業医その他労働者の健康保持増進等を行うのに必要な知識を有する事業場内の医師と定義される。
(1)イ ロ ハ
(2)イ ロ ニ
(3)イ ロ
(4)イ ハ ニ
(5)ロ ハ ニ
※ イメージ図(©photoAC)
このページは、2022年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。
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2022年度(令和04年度) | 問13 | 難易度 | 健康診断の結果等に基づく就業上の措置に関する知識問題。容易に正答できるだろう。 |
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THP指針 | 1 |
※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上
問13 厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づく健康保持増進活動に関する次のイ~ニの記述について、正しいもののみを全て挙げたものは(1)~(5)のうちどれか。
イ 労働者の健康の保持増進のための具体的措置としては、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、口腔保健指導、保健指導等がある。
ロ 健康保持増進措置は、労働者の健康状態の改善を目指すために個々の労働者に対して実施するものと、事業場全体の健康状態の改善等のために労働者を集団として捉えて実施するものがある。
ハ 加齢に伴う筋量の低下等による健康状態の悪化を防ぐためには、高齢期のみならず、若年期からの運動の習慣化等の健康保持増進が有効である。
ニ 指針における「産業医等」とは、産業医その他労働者の健康保持増進等を行うのに必要な知識を有する事業場内の医師と定義される。
(1)イ ロ ハ
(2)イ ロ ニ
(3)イ ロ
(4)イ ハ ニ
(5)ロ ハ ニ
正答(1)
【解説】
本問は、問題文にもあるように「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」(以下、「指針」という。)に関する問題である。
イ 正しい。指針の2に「労働者の健康の保持増進のための具体的措置としては、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、口腔保健指導、保健指導等があり、各事業場の実態に即して措置を実施していくことが必要である
」とされている。
ロ 正しい。指針の2の①に「健康保持増進措置は、主に生活習慣上の課題を有する労働者の健康状態の改善を目指すために個々の労働者に対して実施するものと、事業場全体の健康状態の改善や健康増進に係る取組の活性化等、生活習慣上の課題の有無に関わらず労働者を集団として捉えて実施するものがある
」とされている。
ハ 正しい。指針の2の③に「加齢に伴う筋量の低下等による健康状態の悪化を防ぐためには、高齢期のみならず、若年期からの運動の習慣化等の健康保持増進が有効である
」とされている。
ニ 誤り。指針の2の②に、産業医等の定義として、「産業医その他労働者の健康保持増進等を行うのに必要な知識を有する医師をいう
」とされている。事業場内の医師とはされていない。