問2 我が国の労働衛生統計等に関する次のイ~ニの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
イ 厚生労働省の「定期健康診断結果調」によると、令和2年は、所見のあった者の割合は約59%で、有所見率が最も高い項目は血中脂質検査で約33%である。
ロ 厚生労働省の「特殊健康診断結果調」によると、法定の特殊健康診断(じん肺健康診断を除く。)の結果、令和2年の有所見率は約15%である。
ハ 厚生労働省が公表した「過労死等の労災補償状況」によると、令和2年度の過重な労働による脳・心臓疾患に係る労災補償の支給決定件数は約200件であり、強い心理的負荷による精神障害等に係る労災補償の支給決定件数は約600件である。
ニ 労働災害による死亡者数は、平成27年以降は年々減少傾向にあるものの、毎年1,000人を超える死亡者数となっている。
(1)イ ロ
(2)イ ニ
(3)ロ ハ
(4)ロ ニ
(5)ハ ニ
※ イメージ図(©photoAC)
このページは、2022年の労働衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」の問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等を削除した場合があります。
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2022年度(令和04年度) | 問02 | 難易度 | 労働衛生統計等に関するごく初歩的な問題。確実に正答できなければならない。 |
---|---|---|---|
労働衛生統計等 | 1 |
※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上
問2 我が国の労働衛生統計等に関する次のイ~ニの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
イ 厚生労働省の「定期健康診断結果調」によると、2020年(令和2年)は、所見のあった者の割合は約59%で、有所見率が最も高い項目は血中脂質検査で約33%である。
ロ 厚生労働省の「特殊健康診断結果調」によると、法定の特殊健康診断(じん肺健康診断を除く。)の結果、令和2年の有所見率は約15%である。
ハ 厚生労働省が公表した「過労死等の労災補償状況」によると、令和2年度の過重な労働による脳・心臓疾患に係る労災補償の支給決定件数は約200件であり、強い心理的負荷による精神障害等に係る労災補償の支給決定件数は約600件である。
ニ 労働災害による死亡者数は、平成27年以降は年々減少傾向にあるものの、毎年1,000人を超える死亡者数となっている。
(1)イ ロ
(2)イ ニ
(3)ロ ハ
(4)ロ ニ
(5)ハ ニ
正答(4)
【解説】
衛生関係の統計については、本サイトの労働衛生(産業保健)最新統計」を参照して頂きたい。このページに挙げてあるグラフの基本的なところは押さえておいた方がよい。
本問は多くの受験生が正答している。いずれの肢もこのページ又は労働災害の発生状況の推移に掲示しているグラフからの出題である。また、過去に類問も多く、このような問題を間違えてはならない。
イ 正しい。厚生労働省の「定期健康診断結果調」によると、2020年(令和2年)は、所見のあった者の割合は約59%で、有所見率が最も高い項目は血中脂質検査で約33%である。なお、2019年問2のイなどに同種の肢が出題されている。
ロ 誤り。厚生労働省の「特殊健康診断結果調」によると、法定の特殊健康診断(じん肺健康診断を除く。)の結果、2020年(令和2年)の有所見率は約5.7%である。なお、2019年問2のロに同種の肢が出題されている。
ハ 正しい。厚生労働省が公表した「過労死等の労災補償状況」によると、2020年度(令和2年度)の過重な労働による脳・心臓疾患に係る労災補償の支給決定件数は約194件であり、強い心理的負荷による精神障害等に係る労災補償の支給決定件数は約608件である。2013年問27になど同種の肢が出題されている。
ニ 誤り。労働災害による死亡者数は、2015年(平成27年)以降は年々減少傾向にあり、毎年1,000人を下回っている。なお、2017年から2020年(令和2年)までは、死亡災害は毎年減少していたのである。その前後、2017年と2021年(令和3年)は、それぞれ前年を上回っている。なお、2019年問2のニなどに同種の肢が出題されている。