問10 厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の作業姿勢に関する次のイ~ニの記述について、適切なものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
イ ディスプレイとの視距離は、文字の見やすさを考慮して40 cm未満とする。
ロ デスクトップ型パソコンでは、椅座位における上腕と前腕の角度は 90° 以上で、キーボードに自然に手が届くようにする。
ハ 椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分にあてる。
ニ 椅子の高さは、足裏に圧力がかかりすぎないように踵が少し浮く高さに調節する。
(1)イ ロ
(2)イ ニ
(3)ロ ハ
(4)ロ ニ
(5)ハ ニ
このページは、2021年の労働安全衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2021年度(令和3年度) | 問10 | 難易度 | 情報機器作業は5年連続の出題。一部に高度な肢もあるが、組合せ問題であり正答できる必要がある。 |
---|---|---|---|
情報機器作業 | 2 |
※ 難易度は本サイトが行ったアンケート結果の正答率に基づく。
5:50%未満 4:50%以上60%未満 3:60%以上70%未満 2:70%以上80%未満 1:80%以上
問10 厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の作業姿勢に関する次のイ~ニの記述について、適切なものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
イ ディスプレイとの視距離は、文字の見やすさを考慮して40 cm未満とする。
ロ デスクトップ型パソコンでは、椅座位における上腕と前腕の角度は 90° 以上で、キーボードに自然に手が届くようにする。
ハ 椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分にあてる。
ニ 椅子の高さは、足裏に圧力がかかりすぎないように踵が少し浮く高さに調節する。
(1)イ ロ
(2)イ ニ
(3)ロ ハ
(4)ロ ニ
(5)ハ ニ
正答(3)
【解説】
問題文にもあるように、本問は、厚生労働省の令和元年7月12日基発0712第3号「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(以下、「ガイドライン」という。)からの出題である。
イ 誤り。ガイドラインには「デスクトップ型パソコンで好ましいとされている作業姿勢は、ディスプレイの上端が眼の位置より下になるようにし、視距離は 40cm 以上確保すること
」とされている。
【情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン】
5 作業管理
(2)調整
ロ ディスプレイ
(ロ)ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい。
ロ 正しい。ガイドラインの解説には、「デスクトップ型パソコンで好ましいとされている作業姿勢は(中略)上腕と前腕の角度は 90 度以上で、キーボードに自然に手が届くようにする
」とされている。
ハ 正しい。ガイドラインには、作業姿勢について「椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分にあて、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とすること
」とされている。
【情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン】
5 作業管理
(2)調整
イ 作業姿勢
(イ)椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分にあて、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とすること。また、十分な広さを有し、かつ、すべりにくい足台を必要に応じて備えること。
ニ 誤り。ハの解説参照。